2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「文明の命運」p.12

不労所得層の批判者としての古典的経済学者と、経済学の主流としての今日の彼らの称賛との間のこの対立は、経済思想史が大学のカリキュラムから削除された理由を説明するのに役立つ。「もし目障りなら、目を取り出せ」経済的なフリーランチを享受している不…

「文明の命運」p.11

第1章:産業資本主義の改革プログラムは、不労所得者から市場を開放するあらゆる経済理論は、ある階級や国家の視点を多と比較して表現する傾向を持つ。したがって、経済学は本質的に政治的である。その言語と基本的な概念は、人々が経済がどのように機能する…

「文明の命運」p.6 - 7

第1章では、工業資本主義の19世紀は、レント追及から経済を自由にすることを目的としていたこと、また、この改革プログラムが第一次大戦後に実現できず、社会主義の代わりに資本主義への資金供給を牽引したことを説明する。第2章では、金融資本主義が古典経…

「文明の命運」p.5

金融の二極化への対応は、システムの全面改革が必要社会システムは、自分で行動する個人とは異なる。社会システムを変えるには、単なる些細な変化ではなく、システムの全面的な改革が必要である。ポスト金融経済を作るには、債務の削減、経済レントに課税す…

「文明の命運」p.4

「自由貿易帝国主義」と米国中心の金融資本50年前の1969年に、私はニューヨークのニュースクールで大学院経済学の学生に貿易、開発、対外債務の理論について講義を始めた。その最初から重大な問題を発見した。標準的な教科書に載っている主流の貿易論を教え…

「文明の命運」p.3

限界主義と中道政治は不平等の構造的原因を無視特定の経済的及び政治的環境で発生する小さな変化を見て、限界主義は、財産と債務関係が動いている方向ではなく、短期的な収入、消費支出、および投資に焦点を当てる。富への中毒、略奪的貸付、福利の数学の概…

「文明の命運」p.2

二極化する力学としての富への中毒どんな理論でも犯す可能性のある最も致命的な誤りは、その変化の方向を間違えることだ。しかし、それは今日の主流の経済学がしていることである。その消費者選択の概念は、消費者が食べ物に飽き飽きするにつれて、一口追加…

「文明の命運」p.1

8月22日(月)に、マイケル・ハドソンの最新刊「文明の命運」が届いた。 英語の本を翻訳するのは、学生時代に、ロイターから出ているデリバティブの本を、バイトで和訳して以来。 今回は、グーグル翻訳を大いに利用して、楽しながら無理なく訳していきたい。…

ワシントンの制裁対象は、ロシアかヨーロッパか

米国の経済制裁がロシアの利益になっているとのコラムを、ポール・クレイグ・ロバーツも書いている。 ただし、こちらは、米国の経済制裁は、ヨーロッパ経済を悪化させ、米国に一層従属させることにあるという分析を加えている。ワシントンの制裁対象は、ロシ…

モスクワが新たに発見した独立

西側の制裁はモスクワにとって良いことだ-ウォールストリートの元アナリストで、米国のエコノミストは、ロシア経済は自給自足になりつつあると語る。 西側がロシアに対して解き放った経済戦争は裏目に出て、ロシアに大きな利益をもたらす可能性がある、と元…