中国の習近平は「非常に厄介なメッセージ」を送ってきたー米国防総省

ロイド・オースティン米国防長官は、同指導者のモスクワ訪問はワシントンにとって重大な懸念の原因であると述べた。

RT
2023年3月24日

中国の習近平国家主席が最近ロシアを公式訪問したことは、ワシントンにとって重大な懸念事項とみなされるべきであると、ロイド・オースティン米国防長官が木曜日に国会議員に語った。

オースティンは、下院の国防予算小委員会で、習近平のモスクワ訪問と、その米中競争への影響についてコメントを求められた際に、次のように述べた。

「習近平が(ロシアの)プーチン大統領を訪問し、2、3日滞在したことは、非常に厄介なメッセージ、つまり支持のメッセージを送っていると思う」と国防総省の責任者は回答した。

国防総省は、中国がロシアにウクライナに対する軍事装備を提供した形跡はないが、状況を「非常に注意深く」見ていると述べ、「もし彼らがその道を歩むなら、国際社会にとって非常に厄介なことになると思う」と警告した。

さらに、習近平がモスクワの武装を決定した場合、「紛争を長引かせ、地域だけでなく世界的に紛争を拡大させる可能性がある」と警告した。

月曜日、中国の指導者は3日間のモスクワ公式訪問に出発し、ロシアのプーチン大統領と会談した。首脳会談では、双方は防衛、産業、経済協力の拡大に関する10以上の文書に署名した。

モスクワと北京はまた、「包括的なパートナーシップと新時代に入る戦略的相互作用の関係を深める」ことを約束した。

米国は、中国がロシアに武器を送ることを検討していると主張し、そのような動きをした場合には「結果を招く」と脅している。しかし、北京はそのような計画を否定し、ワシントンが「虚偽の情報を広め」、ウクライナ紛争の「炎をあおっている」と非難している。

中国外務省の王文斌報道官は先月、「戦場に延々と武器を輸送しているのは米国であり、中国ではない」と述べた。

1年以上前にウクライナ紛争が始まって以来、西側諸国はキエフに大量の軍備を供給しており、米国だけで325億ドル以上の安全保障支援を約束している。モスクワは、こうした支援は紛争を長引かせるだけで、自らを敵対行為に直接参加させることになると、西側諸国に繰り返し警告してきた。

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