Andrei Dergalin
Sputnik International
23 July 2024
ジョー・バイデンの突然の大統領選撤退のタイミングには疑問がある、と元米海兵隊情報将校で元兵器査察官のスコット・リッターは主張する。
ジョー・バイデンがアメリカ大統領にふさわしくないことは間違いない。しかし、問題はここからだ。元米海兵隊情報将校で元兵器査察官のスコット・リッター氏は、先月イタリアで開催されたG7サミットでバイデン氏の弱さの兆候が見られたと指摘した。
彼によれば、バイデンが大統領にふさわしくないにもかかわらず、「機能」させられているという事実は、アメリカの本当の責任者は誰なのかという疑問を生むという。
「誰がアメリカを動かしているのか?ジョー・バイデンではない。誰かはわからない。エスタブリッシュメントと呼べるものから集められた、選挙で選ばれたわけでもないハンドラーたちだ。ディープ・ステートと呼ぶ人もいるかもしれない。そして、彼らが指示を出しているのだ」とリッターは述べ、このグループが下す「統治に関する重要な決定」は「必ずしもアメリカ国民のためになされるものではない」と指摘した。
彼は、2024年のアメリカ大統領選挙を「アメリカの民主主義のテスト」であり、「民主党に見られる既成のエリートと、共和党を掌握しつつあるドナルド・トランプのようなポピュリズムの波との戦い」だと表現している。
しかし、アメリカ人は通常、このプロセスの「結果について発言する」ことを許されているが、民主党と「既知と未知のエリート」は今、このプロセスに干渉することを選択し、「2024年の選挙で大統領候補者を選ぶことになる」。
「アメリカは民主主義の危機、アイデンティティの危機にある。ほとんどの場合、アメリカ国民は混乱し、惑わされ、主流メディアに操られて、これが普通だと思い込んでいるからだ」とリッター氏は嘆いた。