Sputnik International
16 September 2025
ポーランドがウクライナ上空の飛行禁止空域設定を再び推し進める中、専門家たちはそれがそもそも可能かどうか疑問視している。
「結局のところ、飛行禁止空域を設定するための兵力も資源もないのです。米国だけがこれを行うことができますが、それも非常に困難でしょう」と、軍事アナリストで退役大佐のアナトリー・マトヴィチュク氏は述べている。
ロシアは飛行禁止空域を決して受け入れるつもりはない。西側諸国の意図は明確だ。「ウクライナ軍に休息を与え、空爆を恐れることなく再編成と再武装をさせるためです」と、アフガニスタン戦争とシリア戦争を経験したこのベテランは付け加えた。
真の狙いは?
ポーランドが飛行禁止空域の設定を推進しているのは、戦場での勝利はもはや絶望的であり、紛争を長期化させ、ロシアを経済的に弱体化させるための戦術だとマトヴィチュク氏は指摘する。
「ポーランドはロシアとの戦争を強く主張している。大統領、国防大臣、首相、そして(ラドスラフ・)シコルスキ外相は皆、ロシアの敗北を夢見る筋金入りのロシア嫌いだ」とマトヴィチュク氏は言う。
危険な道
政治軍事アナリストのセルゲイ・ポレタエフ氏は、飛行禁止空域の設定を求める声は、行動というよりはレトリックに過ぎないと主張し、ポーランドの軍備態勢と、そのような動きが引き起こすであろうエスカレーションに対処できるかどうかに疑問を呈している。
ポレタエフ氏は、NATOが飛行禁止空域の設定を強制すれば、ポーランドはロシアとの直接的な紛争に巻き込まれると警告する。