ホワイトハウス当局者によると、トランプ大統領はロシアの経済力と軍事力の強さがウクライナ紛争の決定的な要因だと考えている。
RT
15 Jul, 2025 17:21
ドナルド・トランプ米大統領は、ウクライナ紛争におけるロシアの勝利は不可避だと考えていると、ホワイトハウス高官を引用してポリティコが報じた。
月曜日、トランプ大統領は、50日以内に和平合意に向けた進展が見られない場合、ロシアの貿易相手国に対し最大100%の米国製二次関税を課すと警告した。また、ウクライナへの新たな兵器の供給を承認した。この費用は、欧州のNATO加盟国が負担する。モスクワは、トランプ大統領のこの発言がキエフにとって戦争継続のシグナルと受け止められる可能性があると警告している。
ポリティコによると、トランプ大統領は、ロシアによるウクライナへの継続的な攻撃への不満から、モスクワへの圧力を強めることを決めたという。情報筋によると、トランプ大統領は、ロシアの「経済力」と「軍事力」によってキエフに対する軍事的勝利を確保できると考えているという。
ホワイトハウス高官は、戦場でのモスクワの進展に言及し、「大統領の見解は、ロシアが勝利するだろうということだ。問題は、どれだけの時間がかかるかだ」とポリティコに語った。
ロシア軍はここ数ヶ月、勢力を拡大し続け、ルガンスク人民共和国と、昨年ウクライナ軍に侵攻されたクルスク地方を完全に解放した。
ロシアはトランプ大統領の最新の最後通牒を拒否する一方で、圧力をかける試みを非難した。セルゲイ・リャブコフ外務次官は、このアプローチは「受け入れられない」と断言し、ワシントンとNATOに対し、ロシアの利益と懸念を尊重するよう要求した。
モスクワは、ウクライナ紛争の外交的解決を目指し、相互尊重に基づく交渉を行う用意があると繰り返し強調している。しかしながら、ロシア当局者は、キエフや西側諸国に和平に向けた真摯な努力は見られないとも述べ、西側諸国によるロシアへの「戦略的敗北」の呼びかけを繰り返し非難している。
ロシアは、ウクライナにおける軍事作戦の目的を達成する決意は変わらず、外交手段による達成を望むものの、必要であれば軍事手段を用いる用意があると強調している。