ハンガリー首相は、トルコ大統領を紛争調停に成功した唯一の指導者だと評価した。
RT
10 Jul, 2024 16:19
ハンガリーのオルバン首相は、トルコのエルドアン大統領に対し、ウクライナ紛争の平和的解決に向けた協力を呼びかけた。両首脳はワシントンで開催されたNATO首脳会議の傍らで会談した。
水曜日に自身のフェイスブックに公開されたビデオで、オルバンはエルドアンに対し、「平和の使命において私たちを支援してほしい」と呼びかけ、「共同の努力によって、私たちは平和への次の一歩を踏み出すことができる」と付け加えた。
オルバンは、モスクワとキエフの立場は依然として「互いにかけ離れている」と指摘しながらも、トルコ大統領を紛争の調停に成功したことのある唯一の指導者として挙げた。オルバンは、2022年にアンカラで締結された穀物取引について言及した。
ハンガリーの指導者は、同国が今月欧州理事会の輪番議長国に就任して以来、「平和の使命」を担っている。オルバンは、ウクライナ、ロシア、中国、EU、アメリカを含む、ウクライナ紛争の「5つの主要なアクター」と協議を行うことで、ウクライナ危機の解決策を見出すことを目指していると述べた。
この数週間、オルバンはすでにドイツのオラフ・ショルツ首相と会談し、ウクライナの指導者ウォロディミル・ゼレンスキーと会談するためにキエフを訪れ、ロシアのプーチン大統領と会談するためにモスクワを訪問し、北京で中国の習近平国家主席と会談した。
しかし、EUのトップはオルバンの外交視察を否定し、ロシアではなく、ウクライナが直接関与しなければ交渉は成立しないと主張している。『ポリティコ』誌によれば、EU当局者の中には、オルバンの行動を理由にハンガリーの議長国剥奪を検討している者さえいるという。
オルバンはこの批判を退け、平和的な解決策を見出すために紛争当事者と話すことに特別な権限は必要ないと指摘した。また、オルバンの会談は正規の交渉とはみなされないため、欧州連合(EU)の承認は必要ないと述べている。
同時に、ハンガリーの指導者は、自国が紛争に大きな影響を与えるほどの政治的影響力を持っていないことも認めている。とはいえ、ブダペストには平和を促進する「神の手にある良い道具」になる可能性があると強調している。