Sputnik International
1 December 2024
ロシアのアナリティカル・クレジット・レーティング・エージェンシー(ACRA)の企業格付けグループの専門家アントン・トレンニン氏は、日曜日にスプートニクに語ったところによると、アラビカ種とロブスタ種の生産で世界をリードするブラジルとベトナムで天候不順が収穫に影響を及ぼすため、2025年にはコーヒー価格が25%上昇する可能性がある。
「ロシアではコーヒーは生産されておらず、この製品は完全に輸入に依存している。中間価格について言えば、状況は2025年になっても改善される可能性は低く、20~25%上昇する可能性もある」と彼は述べた。
トレンニン氏によると、コーヒーの生産量は世界全体でアラビカ種が70%、ロブスタ種が30%に分かれている。
「ブラジルは世界最大のコーヒー生産国であり、アラビカコーヒーの世界需要の約3分の1を満たしている。ブラジルにおける干ばつ問題は引き続き市場に圧力をかけている...同時に、世界最大のロブスタ生産国であるベトナムでは台風や珍しい雨により、コーヒーの収穫量が減少すると予想されている」とACRAの専門家は付け加えた。
ロシアのコーヒー市場は、外国からの供給と米ドルの為替レートに完全に左右されており、コーヒーの価格に影響を与えるさらなるマイナス要因を生み出している、とトレンニン氏は述べた。その結果、ロシアの消費者は今後もコーヒー価格の大幅な上昇に直面し続ける可能性が高い、と同氏は付け加えた。
今週もコーヒー豆の取引価格が数年来の記録を更新し続けている。水曜日には、ロブスタ・コーヒーの1月先物価格が1トンあたり5,500ドルを超え、少なくとも2008年初頭以来見られなかった水準となった。アラビカ種の価格は1トンあたり7,300ドルを超え、これは1977年以来の最高値となった。ロブスタ種のコーヒー豆価格は、4月に初めて1トンあたり4,000ドルを超え、8月には5,000ドルを超えた。