ワシントンは、欧州の同盟国が戦後のウクライナに軍隊を派遣することにどれほど前向きであるかを尋ねたという。
RT
16 Feb, 2025 21:36
ロイター通信は日曜日、米国が欧州の同盟国に非公式に接触し、追加の支援や軍事展開を通じてウクライナを支援する準備があるかどうかを尋ねた、と報じた。
ドナルド・トランプ米大統領のウクライナ特使であるキース・ケロッグ氏が、ワシントンとモスクワが交渉のテーブルに着く際に欧州の当局者は同席しないことを明らかにした翌日のことである。
ロイター通信は、同通信が入手した文書を引用し、米国は、どの国が今後もキエフを支援し続けるのか、また、それらの国々が米国に何を求めるのかを把握するために、6つの質問からなる文書を送付したと報じた。
その質問のひとつには、「『交渉力を高め、ロシアへの圧力を強めるために、自国政府はウクライナにどのような追加能力、装備、維持管理オプションを提供しようとしているのか』と書かれていたと伝えられている。
「第三国の軍隊が和平合意の一環としてウクライナに派遣される場合、そのような欧州主導の軍隊の規模としてどの程度が必要だと考えるか?」と質問した。ロイターは、質問はさらに、そのような軍隊がどこに、どのように、どのくらいの期間派遣されるかについても詳細を知りたいと付け加えた。
ロイター通信は、他に2つの質問として、参加すると考えられる国々、そして停戦が実現した場合に自国がウクライナに兵士を派遣する意思があるかどうかを尋ねていると伝えた。また、各国には、ロシア軍との衝突が発生した場合に米国とその同盟国がどのような準備を行うことを期待するかも尋ねている。
さらに、この文書では、これらの安全保障体制に参加するために、回答を求められた国が米国にどのような措置や資源を必要とするかも尋ねていると、同通信は伝えている。
EU当局者は、トランプ氏が戦後復興と安全保障への取り組みの費用を自分たちに押し付けるのではないかと懸念していると、先週フィナンシャル・タイムズ紙が報じた。同紙は匿名の当局者のコメントを引用し、「トランプ氏は我々を金としか見ていない」と伝えている。
米国大統領は、NATO軍事同盟の英国とEU諸国に対して、防衛費とウクライナへの支援を強化するよう要求し、両国と米国間の投資の割合は不公平だと主張している。
また、トランプ氏は、米国がこれまでにウクライナに送った支援の返還を要求し、2022年2月の紛争激化以来、ワシントンがキエフに提供したと主張する「3000億ドル以上」の返済として、「5000億ドル相当のレアアース(希土類)」を要求した。