イスラエルが地上攻勢を開始する準備を進めている中、衛星画像はパレスチナの飛び地での建設作業を映し出している。
RT
16 Feb, 2024 20:29
イスラエル軍による地上攻撃が計画され、戦争難民がパレスチナの飛び地から押し出されるのではないかという懸念の中、エジプト政府はガザとの国境付近で壁の建設に着手したと報じられた。
『AP通信』や『ニューヨーク・タイムズ』などのメディアは、整地され壁が建設されている衛星写真を引用し、金曜日にこの建設工事について報じた。エジプト当局はこのプロジェクトの目的について言及することを拒否しているが、報道は、パレスチナ国境の都市ラファで計画されている大規模なイスラエル軍の作戦から逃れてきたガザの人々を受け入れるための「要塞化された緩衝地帯」である可能性を示唆している。
イスラエル国防軍(IDF)が、ハマスとの西エルサレム戦争から逃れてきた市民のためのガザ最後の避難所であるラファへの地上攻撃の準備を始めた今月初め、建設作業が始まった。10月の開戦以来、推定140万人のガザ人がラファに避難している。イスラエル国防軍は、ハマスの戦闘員を狩るため、包囲された飛び地の大部分を平らにし、地元の保健当局の推計によれば、29,000人近くを殺害した。
カイロは、イスラエルがパレスチナ難民を自国領土に強制収容しないよう主張している。しかし、ラファには多くの市民が詰め込まれ、ユダヤ国家はハマスにとどめを刺すと宣言していることから、エジプト側は1979年のイスラエルとの和平合意を危うくしかねない人道危機の可能性に備えているようだ。ラファはここ数日、すでに空爆の標的になっており、数百人が死亡している。
『ニューヨーク・タイムズ』紙は、エジプト軍に委託された身元不明の請負業者の話を引用し、ガザ南部の国境付近の緩衝地帯にある5平方キロメートルのエリアを壁で閉鎖すると報じた。壁の高さは約5メートル。
ヨアヴ・ガラント・イスラエル国防相は金曜日、イスラエル国防軍はガザ住民をエジプトに強制移住させようとはしていないと主張した。「エジプトはこの地域の安定の礎であり、重要なパートナーでもある。」
ガラントの声明は、イスラエルのネタニヤフ首相が、ラファからの市民避難とガザ最後のハマスの拠点破壊の両方の計画を立てるよう軍に命じた1週間後に発表された。ネタニヤフ首相はABCニュースのインタビューで、ラファ北部のイスラエル国防軍が撤去した地域を避難民の避難場所として利用する可能性を示唆した。