北京「ワシントンに『レッドライン』越えを警告」

米中関係におけるマイナス要因が増加していると、北京の外相がアメリカ側に警告した。

RT
26 Apr, 2024 07:44

中国の王毅外相は金曜日、米国のアントニー・ブリンケン国務長官との会談で、米国は中国の核心的利益に挑戦し、国の発展を抑制していると述べた。

王毅外相は、北京の釣魚台迎賓館での会談で、中米関係の「巨大な船」は安定したが、「関係における否定的な要因は依然として増加し、構築されつつある」と述べた。

ブリンケンは木曜日に上海から北京に到着し、中国政府に対し、国内の米国企業に公平な競争条件を提供するよう求めた。

二国間関係は「あらゆる種類の混乱」に直面している。「中国の合法的な発展権は不当に抑圧され、我々の核心的利益は困難に直面している」と王氏は強調した。

北京とワシントンは協力することも、対立することもあり得ると外相は警告した。

中国はアメリカとの「安定した、健全な、持続可能な」関係と「ウィン・ウィンの協力」に関心があると指摘した。

しかし、それを継続するためには、ワシントンは中国の内政に干渉したり、国家の主権、安全保障、発展に関して北京の『レッドライン』を越えてはならないと強調した。

同外相は、北京が中国の一地方とみなす台湾をめぐる緊張について言及したようだ。『一つの中国』政策に同意しているにもかかわらず、アメリカは台湾との関係を維持し、台北に武器を供給している。

ブリンケンは王に対し、「我々の判断では、両国が直接会って外交することに代わるものはない」と述べた。ジョー・バイデン米政権は、「少なくとも誤解や誤算を避けるために、相違点がある分野についてはできるだけ明確にしたい」と述べた。

ブリンケンの外遊に先立ち、米国務省当局者は、ウクライナ紛争における中国のロシア支援疑惑が、中国当局者との会談の最重要議題になるだろうと指摘した。北京はモスクワに武器を供給していないが、中国製の集積回路、航空機部品、工作機械がロシアの軍事産業能力の向上に役立っていると米政府高官は主張している。

ウォール・ストリート・ジャーナル紙は今週初め、情報筋の話として、米当局は中国企業を標的にするだけでなく、同国の銀行の一部を世界の金融システムから切り離す制裁を準備していると報じた。

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