「ロシアには核兵器の代替品がある」-プーチン

ロシア大統領によると、十分な量のオレシュニク極超音速ミサイルシステムがあれば、同国の核ドクトリンをさらに更新する必要性が軽減される可能性がある。

RT
10 Dec, 2024 15:02

ロシアのウラジミール・プーチン大統領は、ロシアにオレシュニク・ミサイルシステムが導入されたことで、核兵器を使用する必要性が最小限に抑えられると述べた。

プーチン大統領は火曜日、市民社会と人権の発展評議会の会合でこの発言を行った。

ロシアは核態勢の最近の更新に関して、核ドクトリンを強化しているのではなく、改善しているのだ、とプーチン大統領は述べた。同大統領は、ロシアは核ドクトリンよりも新しいミサイルシステムを改善する必要があると説明した。

「今必要なのは核ドクトリンの改善ではなく、オレシュニクの改善だ。なぜなら、見てみれば、これらの最新システムが十分あれば、核兵器を使用する必要がほとんどなくなるからだ」と大統領は述べた。

ロシアの指導者は、西側諸国から供給される長距離ミサイルの使用はウクライナ紛争の「性質を劇的に変える」と警告し、そのような高度な兵器システムはNATO要員の直接的な関与なしには運用できないと主張した。

ロシアは11月に核ドクトリンを正式に改訂し、核兵器使用の敷居を引き下げた。この文書によると、モスクワは「自国の主権および/または領土保全に対する重大な脅威」となる核攻撃または通常攻撃に対して核兵器を配備する権利を留保している。

改訂された核ドクトリンでは、大量破壊兵器を保有していないが核保有国に支援されている外国によるロシアへの攻撃は、両国による共同攻撃とみなすべきであるとしている。

先週、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領と安全保障条約に署名した後、ロシア大統領は、オレシュニク・システムがロシアの戦略軍にいつ通常配備されるかにもよるが、早ければ来年後半にもベラルーシに配備される可能性があると述べた。

ベラルーシのセルゲイ・ラゴデュク参謀副総長は後に、オレシュニクをベラルーシに配備する決定は、中距離ミサイルをドイツに配備するという米国の計画に対する直接的な対応であると述べた。

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