2030年までに、100%の確率で機械が人間よりも賢くなるだろうと、テクノロジー界の大物が語った。

RT
23 Dec, 2024 13:15
テクノロジー分野の大富豪、イーロン・マスク氏によると、人工知能は来年末までに、いかなる人間よりも賢くなる可能性があるという。テスラおよびスペースXのCEOであるマスク氏は、同氏がCEOを務めるAI企業xAIが今月初めに初の画像生成モデル「オーロラ」を正式に発表した直後に、この予測を行った。
xAIが10月に発表した初の画像生成モデルのアップデート版である「オーロラ」は、ユーザーが写真のようなリアルな画像を作成することを可能にする。
他のAIモデルと比較すると、「オーロラ」は制約が少なく、著名人や著作権で保護されたキャラクターの描写を含む、ほぼあらゆる画像を正確に生成することができる。
「AIが2025年末までに、おそらく2027年か2028年までに、あらゆる人間の知性を凌駕する可能性がますます高まっている」と、マスク氏は月曜日に自身のソーシャルメディアプラットフォームXに投稿した。
同氏によると、2030年までにAIが全人類の知性を上回る確率は「100%」である。
今年初め、マスク氏のxAIは、急速に進歩するAI分野に新たなベンチマークを設定する、世界で最も強力なAIトレーニングシステムとされるColossusを立ち上げた。Colossusは、Nvidiaが提供するチップである液冷式H100グラフィック処理ユニット(GPU)を10万台搭載しており、xAIはOpenAIを含む競合他社を大きく引き離している。
一方で、著名な人物や科学者たちは近年、AI技術の無秩序な採用がもたらす潜在的な危険性について懸念を表明している。
先月、著名なコンピューター科学者でモントリオール大学教授のヨシュア・ベンジオ氏は、機械が人間の認知能力のほとんどをすぐに獲得し、AIを制御することが難しくなるため、人類に深刻なリスクをもたらす可能性があると警告した。
このコンピューター科学者は、現在トレーニング中のAIマシンが「人間に敵対するシステムにつながる」という一般的な懸念を挙げた。
また、ベンジオ氏は、AIに起因する社会や政治の格差の潜在的なリスクにも焦点を当て、強力で高価なAIマシンを構築できる余裕のある組織や政府は限られていると指摘した。これにより、経済、政治、軍事の力が集中し、最終的には世界的な地政学的な安定が脅かされると、同氏は警告した。
6月、イタリアで開催されたG7サミットで、フランシスコ法王は人類に対して、機械が下す選択に依存することの危険性を警告した。
法王は、アルゴリズムは「数値で表された現実のみを検証できる」と強調し、一方で、知恵を持ち、聖典に耳を傾けることのできる人間は「選択するだけでなく、心の中で決定を下すことができる」と述べた。