米国「イスラエルに年内のガザ戦争終結を求める」-エコノミスト誌

攻撃に対する国際的な非難が高まる中、ワシントンはユダヤ国家に対し、作戦の迅速化を求めている。

RT
11 Dec, 2023 15:38

イスラエルはハマスとの戦争を年内に終結させなければ、ガザでの攻撃に対するワシントンの支持を失うリスクがある、と『エコノミスト』誌が2国間の外交協議に詳しい情報筋の話を引用して報じている。

人口密集地でのイスラエルの軍事作戦に対する国際的非難は、この9週間で着実に高まっている。

10月7日のハマスの国境を越えた攻撃に続くイスラエルの砲撃が激化するにつれ、包囲された地域の人道危機が悪化しているという援助団体の懸念を、何人かの世界の指導者が表明した。イスラエルは、この攻撃で自国民1,147人が死亡し、約240人が誘拐されたと主張している。

しかし、『エコノミスト』誌が日曜日に報じたところによると、パレスチナの保健当局によれば、ガザでの死者は18,000人に迫り、そのほとんどが民間人だという。

匿名の情報源を引用して、同誌は、アントニー・ブリンケン米国務長官が最近イスラエルを訪問した際、非公開で警告を発したと報じた:「年内に終わらせなければ、アメリカの支援がなくなるかもしれない。」

公の場では、どちらの政府も軍事攻撃の終結期限について言及していない。日曜日にCNNの取材に応じたブリンケン氏は、戦争期間は「イスラエルが決めること」だと述べた。しかし、米外交当局のトップは、イスラエル政府高官と「ハマスとのこの作戦の進め方」について話し合いが持たれたことも認めた。

ブリンケン氏は、イスラエルは民間人の被害を最小限に抑える「意図」があったと主張したが、「結果」は必ずしもそれを反映していなかったと認めた。

エコノミスト誌は、バイデン政権がイスラエルのネタニヤフ首相に対し、特にガザ南部でパレスチナ人の苦しみをできる限り軽減するよう求めたと付け加えた。大量の避難民が南部に集まっており、衛生システムの崩壊によって病気の発生が懸念されている。

先週、米国は国連安全保障理事会で唯一、ガザでの緊急停戦を求める決議案に拒否権を行使した。この動きは、国際的な非難に直面しているにもかかわらず、ワシントンがイスラエルを支持していることを強調するものだと見られている。英国は投票を棄権した。

米国務省はまた最近、イスラエルへの120ミリ戦車砲弾14,000発の供給を承認している。

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