イーロン・マスク「従業員のiPhone使用を禁止すると脅迫」-アップルとOpenAIの提携発表を受けて


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11 Jun, 2024 11:51

技術界の大富豪イーロン・マスクは、iPhoneメーカーがOpenAIの人工知能ソフトウェアをオペレーティングシステムに統合した場合、彼の会社のスタッフがアップルのデバイスを使用することを禁止すると脅した。

彼の発言は、月曜日に開催されたアップルの年次開発者会議(Worldwide Developers Conference)の後に行われたもので、そこでアップルはOpenAIとの提携を発表した。

電気自動車メーカーのテスラとロケットメーカーのスペースXのCEOであり、ソーシャルメディア企業のX(旧ツイッター)のオーナーでもあるマスクは、「もしアップルがOSレベルでOpenAIを統合すれば、アップルのデバイスは私の会社で使用禁止になるだろう」と警告した。彼はこの動きを 「容認できないセキュリティ違反」と表現した。

「アップルが独自のAIを作るほど賢くないのに、OpenAIがあなたのセキュリティとプライバシーを確実に守ることができるというのは、明らかに馬鹿げている」と彼は月曜日にXに書いた。

アップルは、アシスタントSiriに統合されたChatGPTは、iOS 18とmacOS Sequoia(モバイルとデスクトップのオペレーティングシステムの次期バージョン)で今年後半に無料で利用できるようになると述べた。

マスク氏はこれに対し、彼の会社の従業員や訪問者は、アップルのデバイスを「玄関で預けなければならない」と述べ、「ファラデーケージ」(電磁場を遮断する装置)に保管すると述べた。

iPhoneメーカーはまた、アップル・インテリジェンスとして知られるジェネレーティブAIを発表した。

同社は、ユーザーデータは安全であり、そのAIは「プライバシーを一から考慮して」構築されていると強調した。

コンサルティング会社Creative Strategiesのベン・バジャリン最高経営責任者(CEO)はロイターに対し、アップルはプライベート・クラウド・ストレージがデバイスにデータを保管するのと同じくらい安全であることを人々に示そうとしているのだと述べ、人々や企業がマスクのリードに従うことに疑問を示した。

3月、技術界の大物イーロン・マスクは2015年に共同設立したOpenAIとそのCEOサム・アルトマンを訴え、ChatGPTメーカーが営利目的ではなく人類の利益のためにAIを開発するという当初の使命を「著しく裏切っている」と非難した。

オープンAIはマスクの訴えを嘲笑し、億万長者は会社の成功に加われなかったことを後悔しているだけだと述べている。

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