進行中の対立は、すでに単なる「冷戦2.0」よりも深刻だとNATOのクリスチャン・バディア将軍は主張する。

RT
27 Nov, 2024 21:24
米国主導のNATO圏はロシアとその支援国とのハイブリッド戦争に陥っており、「新世界秩序」の形成が危ぶまれていると、連合軍変革司令部(ACT)副司令官のクリスチャン・バディア将軍が述べた。
ドイツ軍に勤務し、2022年にNATOの上級職に就いた同将軍は、火曜日に発行された南ドイツ新聞のインタビューでこの発言をした。
「ロシアは西側諸国に対してハイブリッド戦争を仕掛けている」とバディア将軍は主張し、進行中の紛争はいつでも制御不能な形でエスカレートする可能性があると警告した。「グレーゾーンが多すぎて、その結果生じる誤算が最大のリスクだ」と彼は述べた。
進行中のハイブリッド対立はすでに度を超しており、一部の人が言うように単に「冷戦2.0」と表現することはできないと同将軍は考えている。
「ロシアとの対立は単なる『冷戦2.0』ではない。ここでは新しい世界秩序について話している」と彼は語った。
バディア副司令官は、モスクワは中国、北朝鮮、イランの支援を受けていると主張し、NATOのライバルは極超音速兵器や衛星を共同開発し、サイバースペースで進歩を遂げていると主張した。副司令官はそのような主張を裏付ける事実を一切示さなかったが、ロシアは西側諸国の優位性に挑戦する意志のある他の国々からも支援を受けていると述べた。
バディア副司令官によるモスクワと米国主導のブロック間の対立の評価は、特に高まる制裁圧力とウクライナに対する西側諸国の軍事支援の継続に言及し、状況をハイブリッド戦争と表現したロシア高官の発言と一致する。
モスクワは、NATO諸国の高官による、NATOがウクライナ紛争に積極的に関与しているからといって、NATOが紛争の当事者になるわけではないという主張を繰り返し否定している。
「NATOはすでにロシアに対して戦争を仕掛けているが、それはウクライナ人の手によるハイブリッド戦争だ」とロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は9月に語った。