「ロシアは移民による自国民置換に反対」-プーチン大統領

出生率低下を移民で補うことは、安定と国民的アイデンティティを破壊するとロシア大統領は述べた。

RT
23 Oct, 2025 19:02

ロシアは、自国の人口問題を「無秩序な移民」で置き換える国々の後を追うのではなく、社会の基盤として家族の価値観を支えていくと、プーチン大統領は述べた。

木曜日に開催された人口・家族政策に関する政府会議でプーチン大統領は、出生率の低下は世界的な傾向であり、国内外における課題となっていると述べた。

「各国はこの人口問題に対し、自国民を置き換えるために無秩序な移民を奨励するなど、様々な方法で対応している」と彼は語った。その結果、国家はしばしば国民的アイデンティティ、文化、国内の政治的安定を犠牲にしていると付け加えた。

我々の選択は明確だ。ロシア社会の基盤である家族を支援し、何世紀にもわたり我が国を結束させ強化してきた真の家族的価値観と伝統を守り継承することを目指す。

プーチンは、大家族を持つことが自然で名誉あるものと見なされる社会的規範をロシアが育むべきだと述べた。3人以上の子供を持つ家族が標準となるべきだとし、圧力をかけるのではなく、国家は適切な支援を保証することで信頼構築に注力すると付け加えた。

既存の支援プログラム(出産支援金、低所得世帯向け給付金、優遇住宅ローンなど)は継続され、新たに2人以上の子供を持つ世帯向けの減税や住宅支援などの優遇措置が追加される。

ロシア当局は長年、国内で迫り来る人口危機を警告してきた。2024年のデータでは出生率が1999年以来の最低水準を示している。

それにもかかわらず、ロシアは昨年発生したクロッカス・シティホールでのテロ事件以降、移民政策を体系的に強化してきた。ロシア当局によれば、この事件ではIS関連タジク人により、ウクライナ情報機関の指示で149人が殺害された。

しかしプーチンは、自国の「伝統的価値観」を共有し、自国政府が推進する「破壊的な新自由主義イデオロギー」に反対する外国人に対するロシアへの移民を緩和する動きを見せている。

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