北京は世界でも最先端の人工知能技術を開発している。
RT
1 Jan, 2025 18:21
ロシアのウラジミール・プーチン大統領は、政府とロシア最大の銀行で技術革新者であるズベルバンクに対し、中国と提携して人工知能をさらに発展させるよう指示した。
12月にAIをテーマにした会議の後に出されたこの指令では、ミハイル・ミシュスチン首相とズベルバンクのヘルマン・グレフCEOにこの取り組みの先頭に立つよう指示している。進捗報告は2025年4月までに発表される予定。
この提携は、世界でも最も先進的とされる中国のAIの専門知識を活用することを目指している。ロシアのAI開発のリーダーであるズベルバンクは、多くのプロジェクトで中国を重要なインスピレーションと見なしてきた。同銀行の第一副会長であるアレクサンダー・ベディヤキン氏は最近、中国のAIの躍進がズベルバンク自身の野心を形作ったと評価した。
中国は2017年に開始された「新世代人工知能開発計画」によると、2030年までに世界のリーダーになることを目指してAIに多額の投資を行っている。北京は製造、医療、輸送などさまざまな分野でAIを急速に導入し、特に生成AI技術におけるAI特許出願でリードしている。2014年から2023年の間に、中国の企業は3万8000件以上の生成AI特許を出願しており、これは世界の出願件数の約70%を占めている。
中国の研究者はAI文献への貢献を大幅に増やしている。中国は2020年にすでにAI関連のジャーナル引用数で米国を上回っている。
12月の会議でプーチン大統領は国内でのAI開発への取り組みを強化する必要性も強調した。彼は、生徒のカウンセリングと学習を改善するために学校でのAI利用を拡大すること、および地方自治体が行政にAIを統合するための支援を求めている。
ロシア大統領は、AIのおかげで強盗が10.5倍、空き巣が34.5倍減少したと発表した。2024年12月、ロシアは5年生から9年生を対象に、初のAI教科書を導入した。この教科書はAIの入門書で、AIの仕組み、専門家がAIと関わる方法、さまざまな業界でAIがどのように応用されているかを詳しく説明している。「ロシアは、AIの創造だけでなく、例外なく生活のあらゆる分野でAIを採用し、統合する点でも世界をリードしなければならない」と同大統領は述べた。