ジャック・スミス氏は、次期大統領が機密文書を不適切に扱い、選挙結果に干渉したとして、2件の連邦訴訟を主導した。
RT
12 Jan, 2025 06:09
ドナルド・トランプ次期大統領に対する連邦訴訟2件を主導したジャック・スミス米国特別検察官は、最終報告書を提出した後辞任したと、土曜日に提出された裁判所文書で明らかになった。
検察は、トランプに対する機密文書訴訟に関する特別検察官の報告書の一部の公開を一時的に差し止める差し止め命令を延長しないようアイリーン・キャノン地方判事に求める申し立てを提出した。スミス氏が米国司法省を辞任したというニュースは、裁判所の書類の短い脚注で伝えられた。
「特別検察官は職務を終え、2025年1月7日に最終機密報告書を提出し、1月10日に司法省を離れた」と脚注には記されていた。
キャノン判事はトランプに対する機密文書の不適切な取り扱い訴訟を担当している。同事件に関するスミス氏の報告書の公開差し止めは月曜日まで続く。
メリック・ガーランド司法長官は、スミス氏の報告書の残りの部分を公表する予定で、水曜日に公開された裁判所文書によると、トランプ氏が2020年の米国大統領選の結果を覆そうとしたとされる事件に関する調査結果を詳述している。
スミス氏は、トランプ氏の第1期大統領就任後に起こされた4件の刑事訴訟のうち2件を担当した。キャノン氏は昨年7月に最初の訴訟を却下し、ワシントンDCのタニヤ・チュトカン地方判事は11月に2件目を、現職の米国大統領に与えられる法的免責を理由に却下した。どちらの訴訟も裁判には至らなかった。
スミス氏の辞任は、トランプ氏が1月20日に就任するわずか10日前に行われた。次期大統領は、就任後「2秒以内に」スミス氏を解雇すると述べていた。
次期大統領は、自分に対する告発は根拠がなく「違法」であると繰り返し述べている。
金曜日、トランプ氏はニューヨークで起こされた「口止め料」訴訟で有罪判決を受けた。判決は、トランプ氏が罰金や懲役刑に処されることはないことを意味するが、米国法の下では重罪人とみなされる。