「トランプ、早期の訪中を計画 」ーウォールストリートジャーナル紙

次期大統領は、北京に厳しい貿易関税を課すと脅した後、習近平氏との関係改善を望んでいると報道されている。

RT
19 Jan, 2025 13:05

ドナルド・トランプ次期米大統領は、新たな貿易戦争の可能性が迫る中、就任後100日以内に習近平国家主席との関係改善のため中国を訪問したいと考えていると、ウォール・ストリート・ジャーナル紙が土曜日に関係者の話として報じた。

今回の訪問は、台湾自治領をめぐる対立やトランプ氏の中国製品への関税導入の約束によって高まった両国間の地政学的緊張に直面し、中国指導者との関係を深めることを目的としている。しかし、事情に詳しい関係者が同紙に語ったところによると、トランプ氏は訪問に一定の関心を示しているが、最終決定はまだ下されていない。

金曜日、トランプ氏と習近平国家主席は電話で会談し、貿易、台湾、そして差し迫った連邦政府による禁止措置を受けて米国で利用できなくなった中国所有のソーシャルメディアプラットフォーム「TikTok」の状況など、さまざまな問題について話し合った。しかし、電話会談中に次期大統領が中国訪問の考えを持ち出したかどうかは不明である。同時に、2人は対面での会談の可能性に関する協議を補佐官に委ねたとWSJは伝えた。

このメディアの情報筋によると、トランプ氏は中国以外にもインド訪問の可能性にも関心を示した。しかし、当面の関心は国境紛争やカリフォルニアの山火事など国内問題に向けられると言われている。

最初の任期中、トランプ氏は就任から9か月以上経った2017年後半に北京を訪問した。トランプ政権の4年間は中国との緊張した対立に汚され、次期大統領は数十億ドル相当の中国製品に関税を課した。政権はまた、中国を「為替操作国」と名付け、国家安全保障上のリスクを理由にファーウェイやZTEなどの中国のハイテク大手に厳しい規制を課した。

選挙運動中、トランプ氏は中国からの輸入品に60%の関税を課すことを提案した。中国の王受文商務次官は、値上げの可能性について、制限措置が裏目に出て、米国の消費者に高い価格を支払わせる可能性があると警告した。一方で、中国はそのような「外部ショック」の影響を乗り切ることができるだろうとも付け加えた。

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