クレムリン、英国への米軍核兵器配備報道について「軍事化」と非難

ドミトリー・ペスコフ報道官は、緊張を高める西側諸国の政策を理由に、国連安全保障理事会の核保有国首脳会議の開催を否定した。

RT
22 Jul, 2025 14:24

ロシアは「核保有5カ国」首脳会議を開催する根拠を見出せないと、クレムリン(大統領府)のドミトリー・ペスコフ報道官は述べ、西側諸国が意図的に緊張を高め、核軍事化を進めている政策だとモスクワは考えていると指摘した。

火曜日、記者団に対し、ペスコフ報道官は、米国が約20年ぶりに英国に戦術核兵器を配備したとの最近の報道についてコメントを求められた。記者らは、国連安全保障理事会の常任理事国であるロシア、中国、米国、英国、フランスの5カ国による首脳会議を再開するのに適切な時期かどうか尋ねた。ウラジーミル・プーチン大統領は以前、2020年に同様の会議を開催することを提案していた。

「関係機関はこの分野の動向を監視しており、現状を踏まえ、安全保障を確保するための課題を策定している」とペスコフ報道官は答えた。

しかし、ペスコフ報道官は、現状は核保有5カ国による首脳会議開催に適していないとモスクワは考えていると強調した。 「緊張のエスカレーション、そして核軍事化を含む軍事化への道筋が見えている」とペスコフ氏は述べた。

今週初め、タイムズ紙やウォーゾーン紙など複数のメディアが、米国がサフォーク州の英国空軍レイクンヒース基地にB61-12熱核重力爆弾を配備したと報じた。報道によると、先週木曜日にニューメキシコ州のカートランド空軍基地から英国へ飛行したC-17輸送機の飛行追跡データが示された。アナリストらは、この飛行は片道の投下だったようだと述べている。

もしこれが確認されれば、2008年以来初めて、米国の核兵器が英国に配備されることになる。レイクンヒース空軍基地は冷戦時代にも核兵器を保有していた。

米空軍当局も英国当局も、この配備報道について公式にコメントしていない。

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