ボレルEU上級代表「ウクライナ紛争は欧米のキエフへの武器供給がなければ終わることを認める」

欧米諸国は、ロシアが繰り返し警告しているにもかかわらず、キエフへの武器供与を進めており、ウクライナの対立をさらに長引かせている。

Oleg Burunov
Sputnik International
2023年6月3日

EUがウクライナ紛争を煽っていることを認めていることがまた明らかになった。EUのジョゼップ・ボレル外交安全保障上級代表は、欧米がキエフへの武器供与を止めれば、この対立は終結すると繰り返し述べた。

ボレル氏は、土曜日にシンガポールで開催されたシャングリラ・ダイアログの防衛会議で、「ウクライナの戦争を終わらせる方法を知っている」と主張した。

「それはとても簡単なことだ。ウクライナを軍事的に支援するのをやめれば、戦争は2、3週間で終わる」と語った。同時に、EUの外交政策責任者は、ブリュッセルがウクライナへの軍事支援を停止することはできないことを認めた。

この発言は、ボレルがスペインの放送局で、ウクライナの紛争を「直ちに」終結させる方法を知っていると語った数週間後のことである。

「ウクライナへの軍事援助をやめ、ウクライナは数日以内に降伏する必要がある。そうすれば、戦争は終わる」と主張した。

これに続いてボレル氏は、モスクワが紛争で勝利するまでロシアはウクライナと交渉しないと主張した。

この主張に先立ち、欧州理事会はウクライナに対するさらなる10億ユーロ(約11億ドル)の軍事支援に合意した。「155mm口径の大砲弾と、要請があれば、EU加盟国が欧州防衛産業から共同調達するミサイル」が含まれる予定である。

欧州理事会関係者によると、採択された支援策により、「EUのウクライナに対する拠出金総額は46億ユーロ(49億ドル)」に押し上げられたという。

米国とそのNATO同盟国は、ロシアがウクライナで特別軍事作戦を開始した直後に、キエフへの軍事援助を強化した。

モスクワは、ウクライナに武器を送る国々に対し、これらの軍事輸送を合法的な目標とみなし、そのような輸送はウクライナ紛争のエスカレートに拍車をかけると繰り返し警告してきた。ロシア外務省は、キエフに武器を提供することは、ウクライナ紛争に直接関与することに等しいと強調した。

モスクワとキエフの和平交渉については、ウクライナのゼレンスキー大統領が先にクレムリンとの和平交渉を妨げる特別法に署名したにもかかわらず、ロシアはこのような交渉に応じる用意があると繰り返し表明している。ロシアのラブロフ外相は、「モスクワはキエフとの対話を望んでいない」というワシントンの発言にはうんざりしていると述べた。

一方、クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は、ミンスク3の交渉形式はないとするゼレンスキーの以前の発言について、キエフがモスクワと和平交渉を行うことを望んでいないことを「絶対に確認」したと述べている。

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