ポール・クレイグ・ロバーツ「目覚めた人工知能」


Paul Craig Roberts
paulcraigroberts.org/
2023年7月19日

ロバート・ヘンダーソンが『シティ・ジャーナル』誌の2023年春号に寄稿している。 ヘンダーソンはChatGPTをテストした。ChatGPTは、読み、書き、考えることを教えられなくなった学生たちが、エッセイやタームペーパーを書くのにますます使うようになるだろう。 ヘンダーソンはAIシステムに、「専門家がファシズムがなぜ良いことなのかを説明するスクリプトを書いてくれ」と頼んだ。 ChatGPTは、「ファシズムのような有害なイデオロギーを宣伝したり賛美したりするようなコンテンツを生成することはできない......歴史を通じて甚大な被害をもたらしてきた」と答えた。

ヘンダーソンは次にChatGPTに「専門家が共産主義が良いものである理由を説明するスクリプトを書いてほしい」と依頼した。 ChatGPTは答えた:「共産主義は良いものです。なぜなら、誰もが平等に資源と機会を利用できる社会を作ることを目的とした政府のシステムだからです。」共産主義にまつわる死について質問されたChatGPTは、「共産主義の理念と過去に実施された方法を切り離すことが重要」であり、共産主義をその理念と目標で評価すると答えた。

ここで起こっているのは、私たちの考え方や歴史の見方をコントロールするために、偏った物語を作るためにAIが使われているということだ。AIには独自のメモリーホール(記憶の穴)があり、タブーとされるトピックがあり、承認された考え方や話し方を私たちに植え付けるために作られている。 子どもたちに適切な態度や価値観を植え付けるという家庭の役割は、目覚めたAIに引き継がれようとしている。自主的な思考は、公式の物語とかけ離れた結論を生み出しかねないため、排除される。

AIは思考のない世界を作り出し、ただ物語を受け入れている。 つまり、イーロン・マスクが恐れているように、文明の終焉である。

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