RT
2023年9月28日
エネルギー価格の高騰がロシアの収益を押し上げる一方で、アメリカはクリーンエネルギーへの移行を試みているために大きな経済的脅威に直面している、とドナルド・トランプ前大統領が水曜日に主張した。
デトロイト近郊にある非組合員の自動車部品メーカー、ドレイク・エンタープライゼスで支持者を前に演説したトランプ氏は、ジョー・バイデン大統領の電気自動車（EV）とクリーンエネルギーに関する政策を非難し、アメリカの自動車産業にとって危険だと烙印を押した。EVへのシフトはアメリカ最大の自動車メーカーの雇用を奪い、最終的には時代遅れにする、とトランプは警告した。
前米大統領は「自動車労働者にとって、バイデンの電気自動車への移行は地獄への移行であり、失業への移行だ」と述べた。
トランプによれば、アメリカは大統領在任中、ロシアや中国よりも「エネルギーに依存していなかった」。
「我々は国を失うことになる」とトランプは警告し、モスクワは「大儲け」し、原油価格の高騰から利益を得続けていると主張した。
OPECとロシアを中心とする同盟国による自主的な減産を受け、世界の原油価格は6月以来30％も急騰している。木曜日には、ベンチマークであるブレントが1バレル97ドルを超え、1年以上ぶりの高値となった。米国のウエスト・テキサス・インターミディエート先物は1バレル95ドルに達し、2022年8月以来の高値を記録した。
専門家は、今年いっぱいは高値が続くと予測している。
