ロシア「中央アジアへのガス供給」を開始

供給先はカザフスタンとウズベキスタン

RT
7 Oct, 2023

ロシアは土曜日、カザフスタン経由でウズベキスタンへの天然ガス供給を開始した。ウラジーミル・プーチン大統領は、カザフスタンのカシム・ジョマルト・トカエフ、ウズベキスタンのシャフカト・ミルゾエフ両大統領とともに公式式典に出席した。

ロシア大統領によると、このプロジェクトは相互に有益であり、地域のエネルギー安全保障を強化することを目的としている。大半はウズベキスタン向けであるが、一部はロシアと国境を接するカザフスタン北東部へ迂回する。

「このプロジェクトの実施は、3カ国すべてに明らかな利益をもたらすだろう。ウズベキスタンは新たなエネルギー源を得ることで、家庭や社会的に重要な施設への熱と電力の安定供給を保証することができる。カザフスタンは、北部および東部地域のガス化問題を解決することができる。ガスプロムはすでに、ガス供給の適切なルートとパラメータを検討している」と、プーチンは発表式典で述べた。

このプロジェクトは、ロシアが「天然ガスの信頼できる供給国としての地位を確認する」助けにもなる。

「我々は更なる協力に前向きであり、カザフやウズベクの友人、パートナー、そしてこの種の燃料に興味を持つ他の消費者のニーズを満たすよう努力する」と大統領は打ち上げ出席者に語った。

同大統領は以前、このプロジェクトが「ガスパイプラインシステムの歴史上、この種の輸出が初めてである。

カザフスタンと国境を接するウズベキスタンは、今年6月にロシアからガスを購入することで合意した。この協定に基づき、ロシアのガス大手ガスプロムは、中央アジアとロシアを結ぶソ連時代のパイプライン(中央アジア・センター、CAC)を逆利用し、今後2年間で年間28億立方メートルの天然ガスを中央アジアの国に供給する。このパイプラインは最近まで、ウズベキスタンの南の隣国トルクメニスタンからガスを北上させるために使用されていた。

ガスプロムは、カザフスタンのQazaqGazとウズベキスタンへのガス輸送に関する契約を締結した。経済紙『コメルサント』の報道によれば、この協定は年間60億立方メートルのガスがCACを経由することを想定しており、アナリストによれば、他の中央アジア諸国もこのルートを経由してロシアのガスを輸入するようになる可能性があるという。

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