「中国のハイテク大手、イスラエルを『キャンセル』」-ウォール・ストリート・ジャーナル

中国の大手オンライン地図サービスでは、イスラエルの名前が消えたと報じられている。

RT
31 Oct, 2023 11:07

ウォール・ストリート・ジャーナル紙が月曜日に報じたところによると、百度(バイドゥ)や阿里巴巴(アリババ)を含む中国の大手オンライン・デジタル地図では、イスラエルが表示されなくなっているという。

それによると、バイドゥの中国語地図にはイスラエルとパレスチナ自治区の境界線と主要都市が表示されている。しかし、イスラエルの名前は表示されなくなった。

アリババのアマップもイスラエル名を表示しなくなった。報告書によると、同プラットフォームは通常、ルクセンブルクのような小さな国でも明確に表示するなど、細部にまで気を配っていることで知られている。

両社はメディアからのコメント要請には応じなかった。同誌によると、イスラエルという名称がいつ地図から削除されたのかは不明だが、今月初めにイスラエルとハマスの紛争が激化して以来、ウェブユーザーはこの展開について議論していたようだ。

現地の報道によると、中国のインターネット上ではこの1ヶ月間、反ユダヤ主義的なコメントが溢れており、それが地図からイスラエルの名前が消えた背景にあるのかもしれない。在中国イスラエル大使館は最近、微博(ウェイボー)の公式アカウントのコメント欄を閉鎖せざるを得なくなった。

中国政府は中東紛争に味方しておらず、交戦国に敵対行為の終結を求め、民間人への攻撃を非難している。しかし、北京にはパレスチナを支援してきた長い歴史がある。1964年にパレスチナ解放機構を、1988年にパレスチナの主権を承認し、その後1989年にパレスチナ自治政府と完全な外交関係を樹立した。

2022年にサウジアラビアを訪問した中国の習近平国家主席は、国際社会がいまだにパレスチナを国として認めていないことを「歴史的不公正」と呼び、中国は東エルサレムを首都とするパレスチナ国家の樹立を支持すると述べた。

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