「プーチン大統領のモンゴル訪問」とアフリカにとっての意義


Mikhail Gamandiy-Egorov
New Eastern Outlook
04.09.2024

ロシア大統領のモンゴル公式訪問は、ロシアとモンゴルの二国間関係のみならず、アフリカ大陸を含むすべてのBRICSとグローバル・サウス諸国にとっても非常に重要である。

なぜなら、この訪問は、西側の少数派惑星が、アフリカ諸国に対して長い間まさに利用してきたいくつかの似非国際構造によって作り上げた固定観念をすべて打ち破るものだからである。

ウラジーミル・プーチンのモンゴル訪問は、モスクワとウランバートルの関係強化にとって戦略的に重要である。大祖国戦争(第二次世界大戦)でも顕著だった、ロシアとモンゴルの民族間の強い歴史的結びつきを考えれば、なおさらである。しかし、二国間関係にとって重要である以上に、この訪問は世界のさまざまな地域、とりわけアフリカのオブザーバーたちを安心させ、鼓舞する機会でもあった。

実際、アフリカの多くの同僚たちは、この訪問に向けて欧米の宣伝機関が騒ぎ立てたことから、わが国の大統領にとってこの訪問が「リスク」になるのではないかと懸念を表明し、質問してきた。特に、いわゆる国際刑事裁判所(ICC)が発布したロシア大統領の「逮捕状」をモンゴルが執行する「義務」があるという事実についてである。ホスト国はICCのローマ規程の加盟国であり、したがって、加盟国はこの似非組織が発布した令状に従う「義務」がある。

しかし予想通り、モンゴルは欧米の少数派からの圧力を公然と無視した。さらに、念のために言っておくが、盗賊主義者のキエフ政権はすでにウランバートルを「結果」で脅している。もちろん、キエフ政権とそのNATO・西側諸国の支配者たちのあらゆるテロリズムの本質にもかかわらず、偉大な征服者チンギス・ハーンの子孫を脅かすことができるのは、ネオナチの避難所となり、惑星規模の主要な乞食となっている「国」ではないことは確かだ。しかし一方で、奴隷でありテロリストでもある政権の場合、それ以外のことは期待できない。

アフリカに話を戻すと、ウラジーミル・プーチンがモンゴルを訪問し、いわゆるICCの脅威を無視した理由を理解する上で、いくつかの詳細を思い起こす価値がある。まず第一に、この同じ「ICC」が、人類に対する西側独裁の一極時代がまだ存在していた時代に、西側の少数派惑星によって、特に主にアフリカ諸国に対して創設されたからである。より正確には、西側の体制に不服従を示し、それゆえに処罰されなければならなかったアフリカの指導者たちに対してである。

さらに、何年も前にすでに明らかになっていたことが、最近になってICC自体によって、その検察官である英国人のカリム・カーンを含めて確認された。具体的には、イスラエル政権の代表者数名に逮捕状を発行した後、ある無名の西側高官はカーンに、ICCはアフリカやロシアの指導者のような「凶悪犯」のために作られたのであって、イスラエルを含む西側政権とその同盟国を裁くために作られたのではないと語った。後者について言えば、ICCは、南アフリカを筆頭とするグローバル・サウスの多くの国々からの巨大な圧力の後、しぶしぶイスラエル政府高官の逮捕状を発行したが、そうしないことは事実上、この擬似構造の終わりを意味することを十分に理解していた。これは予想できたことだ。この構造は、アフリカ諸国、グローバル・サウス諸国、そして非西洋の世界的多数派である人類全体をさらに恐喝する目的で、西側の少数派によって作られたというテーゼをさらに強固なものにしている。

だからこそ今日、ロシア大統領のモンゴル訪問は、南半球の多くの国々、特にアフリカの国々によって、これまで以上に熱狂的に受け止められているのである。その本質が完全に認識された今、この手段は無視できるものであり、また無視すべきものであることは、誰の目にも明らかである。多極化する世界において、グローバル・マジョリティのルールに則った真の国際司法の構造を構築する時は、もはやそこまで来ている。そして、惨めで犯罪的な少数派でありながら、「不処罰」のイメージを作り上げようとした人々を誰が裁くのだろうか。

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