ドイツの軍艦は「安全保障上のリスク」-中国軍

ドイツの艦船2隻が22年ぶりに台湾海峡を通過した後の警告である。

RT
14 Sep, 2024 15:13

金曜日にドイツ海軍の艦船2隻が台湾海峡を通過したことで、この地域の「安全保障上のリスクが高まった」と中国軍が発表した。北京の外務省は、ベルリンが「挑発行為」を行い、「一つの中国」政策に違反していると非難した。

台湾は、1949年に国民党軍が中国の内戦で共産党に敗れ、島に逃れて以来、事実上の自治を保っている。台湾は現在、世界でわずか12カ国しか主権国家として認めていない。北京政府が中国領土の唯一の統治権を持つという「1つの中国」原則を建前上は維持しているが、アメリカは何十年もの間、台北との非公式な関係を維持し、台北を支援してきた。

中国は台湾を不可侵の領土と主張し、習近平国家主席は台湾の支配権を取り戻すために軍事力を行使する可能性があると警告している。

台湾国防省は金曜日のXへの投稿で、「ドイツ海軍のフリゲート艦と補給船が今日、それぞれ台湾海峡を北から南へ航行した 」ことを確認した。

バーデン=ヴュルテンベルク州のフリゲート艦とフランクフルト・アム・マインの補給艦の通過は、22年ぶりのことだった。

人民解放軍東部戦区司令部の李熙上級大尉報道官は、「ドイツ側の行動は安全保障上のリスクを高め、誤ったシグナルを送った」と述べた。

外務省の毛寧報道官は、「台湾問題は航行の自由の問題ではなく、中国の主権と領土保全の問題だ」と強調した。北京は、国連海洋法条約に規定されているように、他国が国際水域を航行する権利を尊重する一方で、「航行の自由を口実にしたいかなる挑発行為にも 」断固反対する。

在ベルリン中国大使館は金曜日に、「台湾海峡の水域は中国の内海、領海、連続水域、排他的経済水域であり、両岸から海までである 」と明らかにした。

ドイツのボリス・ピストリウス国防相は金曜日に、「国際水域は国際水域であり、最短ルートであり、天候を考えれば最も安全なルートである...だから通過する」と述べた。

中国の度重なる抗議にもかかわらず、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、フランスは何度も軍艦をこの水路に派遣している。

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