アメリカ「ロシアと中国の海軍パトロール」を警戒

ワシントンは最近、4隻の駆逐艦を派遣し、アラスカ近海で11隻の軍艦を出迎えた。

RT
2023年8月7日

先週、ロシアと中国の軍艦の大群がアラスカ沿岸付近を通過し、米駆逐艦の一団が海軍のパトロールを監視するために奔走していたと、米国防当局者や国会議員が伝えた。

土曜日の声明で、アラスカ州を代表する2人の共和党上院議員、リサ・マコウスキーとダン・サリバンは、合計11隻の艦船が「アリューシャン列島の米国領海を通過している」ことが検知されたと述べ、機密ブリーフィングを引用し、その活動を「侵入」と見なした。

サリバン氏は、「北京とモスクワの独裁者たちによる権威主義的な侵略の新時代に突入したことを、改めて思い知らされた」と述べ、アメリカの駆逐艦4隻を含む強固なアメリカの対応を喜んでいると付け加えた。

一方、米北方軍司令部は、ロシアと中国の艦船が実際にこの海域でパトロールを行っていたことを確認したが、関与した艦船の数についての詳細は明らかにしなかった。また、ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、同司令部の報道官は、アメリカとカナダの「防衛を確実にするため、我々の指揮下にある航空・海上資産が作戦を実施した」と述べた。

しかし、同政府高官は「侵入」についての上院議員の発言を肯定せず、中露軍は「国際水域にとどまり、脅威とは見なされなかった」と強調した。

ヘリテージ財団のシニアリサーチフェローであるブレント・サドラー氏は、台湾やウクライナ紛争をめぐる緊張を考慮し、このパトロールを「歴史上初めて」「非常に挑発的」と呼んだとWSJは報じている。

金曜日、ロシア国防省は、モスクワ海軍が中国の軍艦とともに太平洋でパトロールを続けており、日本海、ラペルーズ海峡、オホーツク海、カムチャッカ海峡を航行していると発表した。また、この訓練では、対潜水艦の共同訓練や、お互いの艦の甲板からのヘリコプターの発着も行われたという。

在ワシントン中国大使館のリウ・ペンギュ報道官は、この演習について「この行動は第三国を標的にしたものではなく、現在の国際情勢や地域情勢とは何の関係もない」と主張したが、これはウクライナ紛争や台湾をめぐるワシントンと北京の対立を指しているようだ。

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