ネタニヤフ首相「アメリカの戦争参加を望む」-元ペンタゴン高官

イスラエル近辺の米艦船がもう一つの「トンキン湾」になる可能性、マイケル・マルーフ氏が指摘

RT
11 Oct, 2023 17:56

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、レバノンやイランにまで戦争を拡大させたいため、ハマスとの紛争にワシントンが直接関与することを望んでいると、米国防総省の元シニア・セキュリティー・ポリシー・アナリスト、マイケル・マルーフ氏が水曜日にRTに語った。

月曜日、アメリカは空母ジェラルド・R・フォードと5隻の誘導ミサイル駆逐艦を東地中海に派遣した。マルーフ氏によれば、これは「ネタニヤフ首相の夢物語」だという。

「彼はアメリカをこの紛争に巻き込みたかったのです」と元ペンタゴン高官はRTに語った。

ネタニヤフ首相は、究極の目的である「イランの核施設を爆撃する」ために、「ヒズボラを攻撃することで、レバノンとの開戦を望んでいる」とマルーフ氏は付け加えた。そのためには、「トンキン湾のような瞬間がなければならない。」

マルーフは、リンドン・ジョンソン米大統領が1964年にトンキン湾に船を派遣してベトナム戦争を実質的に始めたことを回想した。北ベトナムがアメリカの駆逐艦2隻を攻撃したとされる事件が、直接関与する口実として使われたのだ。

アメリカはまた、イスラエルに武器や弾薬を提供し、支援することを約束している。国防総省は、そうするのに十分な資金があり、ウクライナに供給し続けることができると主張している。しかし、マルーフはこの主張には懐疑的だ。

彼はまた、ワシントンがキエフに送った武器の一部がハマスの手に渡ったことは「驚くべきことではない」とRTに語った。

この非難は、ドミトリー・メドベージェフ前ロシア大統領によって初めてなされた。ウクライナの軍事情報機関であるGURは月曜日、ロシアがキエフの支持者に悪印象を与えるための「偽旗」作戦で、捕獲した西側の武器をハマスの武装勢力に送ったと非難した。

イスラエルはこの武器の主張を肯定も否定もしていないが、ハマスの攻撃にロシアが関与しているというウクライナの仄めかしを「全くのナンセンス」として否定した。

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