「世界で最も有名な絵画」に専用の展示室が設けられる可能性

ルーヴル美術館のディレクターによれば、モナ・リザを個別に展示することで、来館者はより良い体験ができるという。

RT
27 Apr, 2024 17:48

パリのルーブル美術館の館長によれば、世界で最も有名で多くの人が訪れる美術品、モナ・リザに専用の部屋が設けられる可能性があるという。来館者に名画をよりよく体験してもらうためだ。

イタリアの画家レオナルド・ダ・ヴィンチが16世紀初頭に描いたモナ・リザは、ルーブル美術館最大の展示室であるサル・デ・エター(王の間)に、保護用のガラスケースに入れられて展示されている。この作品には、16世紀のヴェネツィア派の巨匠たちの作品も添えられている。部屋の向かい側には、ルーヴル最大の絵画であるパオロ・ヴェロネーゼの『カナの婚礼』が掛けられている。

ルーヴル美術館のローランス・デ・カーズ館長は土曜、公共ラジオチャンネル『フランス・インター』に対し、「今日、私にはより良い解決策が必要だと思われます」と語った。

世界で最も人気のある美術館であるルーヴル美術館は、2023年には900万人近い来館者を迎える。デ・カーズによれば、その80%、1日あたり約2万人がモナリザの謎めいた微笑みを一目見ようと列をなし、しばしば絵の前で自撮りをしている。

しかし、この絵を鑑賞できる時間は平均50秒しかないため、観光客は最近、この絵を「世界で最も残念な傑作」と呼んでいる。

絵画の鑑賞体験を向上させるために様々な試みがなされてきたとされ、最近では2019年に「サル・デ・エタ」の壁がエッグシェルイエローからミッドナイトブルーに塗り替えられ、行列システムが合理化された。さらに、絵画の保護カバーが反射防止技術でアップグレードされた。

モナ・リザは1月、2人の環境保護デモ隊に狙われ、「健康的で持続可能な食べ物」を求めて肖像画にスープを投げつけた。しかし、防弾ガラスのおかげで絵画に損傷はなかった。

2022年には、車椅子に乗った老女に変装した男がこの名画を襲い、ケーキクリームを塗りつけた。犯人はカツラをかぶった若い男であることが判明し、警備員によって速やかに拘束された。

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ルーヴル美術館でモナ・リザの前だけ長~い行列ができていますから。
行列に並んで待ってもじっくり鑑賞できるわけではないですし、専用の部屋に移すというのは良いアイデアですね。
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