「米国はラテンアメリカ支配の試みを『麻薬戦争』で隠蔽」—ボリビア大統領

ルイス・アルセ大統領は、南カリブ海への米軍の最近の展開を強く非難した。

RT
21 Aug, 2025 13:43

ボリビアのルイス・アルセ大統領は水曜日、米国がいわゆる麻薬戦争を口実にラテンアメリカの政治的・経済的支配を狙っていると主張した。アルセ大統領は、南カリブ海への米軍派遣を強く批判し、麻薬密売への真の対策ではなく、地域を支配しようとする試みだと非難した。

米国は今月初め、南カリブ海に空軍と海軍を派遣した。ホワイトハウスは、これはラテンアメリカで活動する麻薬密売組織、特にベネズエラとつながりのある組織に対するより広範な作戦の一環だとしている。

「この失敗した国際麻薬戦争の背後には、ラテンアメリカの天然資源をめぐって地政学的に支配し、組織化された民族を解体し、我々が自らの主権国家としての道を歩むことを不可能にするという真の目的があることを我々は知っている」と、アルセ大統領は米州ボリバル同盟第13回臨時首脳会議でビデオリンク経由で述べた。

ボリビアの指導者アルセ氏はまた、米国政府に対し、国内の麻薬密売の根本原因に対処するよう求め、麻薬に対する国内需要の抑制、武器産業、そして麻薬取引を支えていると主張する浅薄な文化の解体を強く求めた。

アルセ氏はまた、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領に対する米国の最近の措置を、地域の主権に対する侮辱であり、民主的に選出された指導者への直接的な攻撃だと非難した。

先月、米国政府はベネズエラに拠点を置くカルテル・デ・ロス・ソレスを犯罪組織に指定し、同組織はマドゥロ氏本人が率いており、政府と軍の高官も含まれているとして、取り締まりを強化した。

トランプ政権最初の任期中の2020年、米国の裁判所から連邦麻薬法違反の罪で起訴されたマドゥロ氏は、これらの容疑は政治的動機によるものであり、マドゥロ政権を転覆させるためのワシントンによる広範なキャンペーンの一環だとして、一貫して容疑を否定している。

今月初め、米国司法省と国務省がマドゥロ大統領の逮捕につながる情報に対する報奨金を倍増し5000万ドルに引き上げると発表したこと、また同大統領が現在トレン・デ・アラグア・カルテルとシナロア・カルテルと協力していると主張したことで、緊張はさらに高まった。

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