ハンガリー政府「米国によるハンガリー人90万人のデータ提出要求を『前例がない』と非難」

ハンガリーのベンス・レトヴァリ内務副大臣は日曜日に、米国が海外に住む90万人のハンガリー国民のデータを渡すよう要求しているが、これは前例がなく、非現実的なものである、と述べた。

Sputnik Global
2023年8月6日

ハンガリーがデータの引き渡しに応じない主な理由は、安全保障上の懸念だと彼は付け加えた。

「このような数十万人分の国民データの引き渡しを求める要求は前例がない。どの国も法的な保証のもと国民のデータを保護し、守っており、ハンガリーも同様である。世界のどこを探しても、これだけのデータを渡す国はない。非現実的な要求であり、他の国もそんなことはしない」とレトヴァリはハンガリーのコシュート・ラジオに語った。

「二重国籍が認められていない国々があり、もし我々がこのデータを渡し、これらの国の当局がこれらのリストを入手した場合、ハンガリー人に対して非常に深刻な報復が適用され、少なくともザカルパティア(二重国籍を禁止しているウクライナ西部地域)では、刑事的なものを含む様々な手続きが開始されなければならないだろう」と副大臣は述べた。

米国がハンガリー人の入国を制限する決定を下したことは、「実際的な法的問題というよりも、象徴的なジェスチャー、政治的なシグナル」であるとレトヴァリ副大臣は指摘する。

ハンガリーとアメリカは異なるメンタリティを持っており、それが同盟国であるという事実を覆い隠してしまうこともある、とレトヴァリ氏は付け加えた。

「多くの場合、ジェンダー問題から移民問題、最近では戦争に至るまで、異なる政治陣営に属し、異なる世界観を持っていることが、両国が緊密な同盟国であるという事実を凌駕しているように見える」とレトヴァリ氏は語った。

8月1日、ブダペストのアメリカ大使館は、ハンガリーの簡易帰化プログラムに対する安全保障上の懸念を理由に、ワシントンがハンガリー国民のビザ免除プログラム(VWP)の入国許可証の有効期限を2年から1年に短縮し、1回の使用に制限したと発表した。

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