「西側諸国はロシアの制裁回復力に『衝撃』」-ロシア第一副首相

アンドレイ・ベローゾフ副首相は、ロシアは経済的な強さと、国際舞台で独立した政策を追求する能力を示してきたと語った。

RT
5 Nov, 2023 21:51

前例のない西側の制裁圧力に直面したロシアの予想外の回復力は、米国とその同盟国を驚かせた、と同国のアンドレイ・ベローゾフ第一副首相は日曜日に述べた。モスクワは真の経済主権を獲得し、いかなる外圧にもかかわらず、独立した政策を追求し、国益を守る能力を示した、と彼は付け加えた。

「西側諸国は、ロシアが制裁に立ち向かったことに衝撃を受けた。我々は1990年代に匹敵する大惨事を予言されたのだ。」と副首相は述べた。

1990年代、ソビエト連邦崩壊後、急速な市場改革を進めていたロシアは、まず1992年に2,500%にも達するハイパーインフレに見舞われ、その後1998年にはテクニカル・デフォルト(債務不履行)を余儀なくされた。

モスクワが2022年2月にウクライナで軍事作戦を開始すると、アメリカとその同盟国はロシアに前例のない経済制裁を科し、金融システムだけでなく航空や宇宙産業も標的にした。ロシアのいくつかの銀行はSWIFTから遮断され、高級衣料品ブランドからIKEAに至るまで、多くの外国企業が国内での事業停止を発表した。

厳しい規制の中、昨年、ロシアのGDPは昨年2.1%縮小した。しかし、プーチン大統領によると、今年10月の時点で、この落ち込みから完全に回復したという。クレムリンが今週発表したところによると、2023年には、経済的圧力が続いているにもかかわらず、GDPは2.8%拡大すると予測されている。

欧米の金融機関もロシアの景気回復に注目している。国際通貨基金(IMF)は、2023年のロシアのGDP成長率を2.2%と予想しており、4月の予想0.7%、7月の予想1.5%から上昇している。

ベローゾフ副首相によると、ロシアは2022年に「主権強化の時期」に入ったという。副首相はまた、経済主権は孤立を意味するものではないと述べた。むしろ、「変化する世界」において、その国独自の国家課題を追求し、独自の目標を追う能力を意味する。

同副総理はまた、経済主権の重要な要因のひとつとして、グローバル経済における国家の強力な地位に貢献する、確立された国際パートナーシップ・システムを挙げた。その他の要素としては、独自の技術を生み出すことのできる強力な国家教育・科学システム、近代的なインフラ、効果的な政府機関、低いインフレ率と財政赤字、エネルギー・食料・原材料への安定的なアクセスなどが挙げられた。

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