ドイツ議員「政府は対ロシア制裁で『堂々と国内経済を破壊』」

ベルリンがワシントンの指示する政策を支持することは、自国の経済を危うくするとセビム・ダグデレン議員は言う。

RT
2023年9月2日

左翼党(ディ・リンケ)のセビム・ダグデレン議員は、西側の制裁はロシアを不安定化させることに失敗し、ドイツを含む制裁を課した国々に裏目に出ていると警告した。

ベルリン・ツァイトゥング紙に金曜日に掲載された論説で、同議員は、ロシア経済は規制をうまく乗り切り、新しい経済現実に着実に適応していると主張した。

「ロシアを破滅させるために、国際法に違反する懲罰的措置が長期的な効果をもたらすことが期待された。しかし、現実は違う。ロシアの自動車産業でさえ回復しつつある。ロシアを去ったドイツメーカーの代わりに中国企業が参入している」とダグデレンは書いている。

「期待に反して、ロシアは破滅していない。制裁の結果は明らかだが、それは我々の側にある。ドイツ経済が前四半期に0.3%崩壊し、ユーロ圏も停滞の危機に瀕している一方で、ロシアは今年2.5%の成長を予測している。よくあることだが、ドイツ与党特有の無慈悲な理想主義が現実を見えなくしている。」

同議員によれば、制裁はロシアを強化する一方で、ドイツ政府は「堂々と国内経済を破滅させている。」

「連邦政府はここで神風パイロットのように振る舞い、政治を怪しげな道徳に置き換え、ワシントンからの友好的な頷きに喜んでいる」と彼女は述べ、ドイツにおける二桁のインフレは制裁の産物であり、「増え続けるウクライナへの軍事支援」でもあると指摘した。ダグデレン氏はまた、制裁戦争は国内最大の資本再分配を促し、大企業が利益を上げる一方で、ドイツの一般消費者は実質賃金の低下と生活費危機に苦しんでいると指摘した。

同議員は、「外交とは何の関わりも持ちたくない」政府を批判し、ワシントンやNATOから距離を置くようベルリンに求めた。彼女は、ロシアを含むG7のライバル経済圏であり、来年初めに正式に新メンバーを承認した後には世界のGDPの40%近くを占めることになるBRICSとの緊密な関係を提案した。ダグデレンによれば、ドイツは「新たな多極化に対応する」べきだという。

「ドイツとヨーロッパは、もはやアメリカやNATOに従属しない主権的な外交政策を必要としている。BRICSの平和イニシアチブを支持することは、米国の社会的・政治的に致命的なパターナリズムから解放される第一歩となるだろう。それは民主的主権への一歩となる。どんな戦争も私たちの戦争ではない。」

www.rt.com