「これはハンガリーが加盟したEUではない」-オルバン首相

ブダペストは加盟時に「同性婚やロシアとの戦争」に同意していなかった、とハンガリー首相は言う。

RT
3 May, 2024 12:17

ハンガリーのヴィクトール・オルバン首相は、EUの現状を批判し、ブダペストが20年前に加盟した欧州連合(EU)とはほとんど認識できないと主張した。

オルバン首相は、ハンガリー国民が圧倒的多数でEU加盟を決めた2003年当時、EU加盟の強力な推進者だった。加盟は翌年5月1日に決定した。

しかし、それ以来、EU圏の政策は大きく変化したと、ハンガリーの指導者は金曜日のレギュラー番組『Kossuth Radio』に出演した際に述べた。ハンガリーの指導者は、EUの一員であることが国益にかなうという考えは変わらないが、ブリュッセルと意見が合わない点をいくつか挙げた。

ブダペストが欧州連合に加盟したとき、世界の他の地域から移民を受け入れることを強制されたり、男女間の結婚に基づくと定義される家族の憲法上の保護をめぐって圧力をかけられたりするとは思っていなかった、とオルバンは語った。

EU加盟は、「欧州の指導者たちが大陸を平和ではなく戦争に誘導することではない」と、ロシアに対するウクライナの武装について付け加えた。

首相はEU市民に対し、ハンガリーのオルバン率いるフィデス党を含め、ウクライナ紛争の平和的解決を支持する政党に投票するよう、次期欧州議会選挙で呼びかけた。

もし、かなりの数の平和支持派候補が欧州議会議員になれば、「ヨーロッパの指導者たちを戦争に向かわせるのではなく、ヨーロッパを奈落の底から引き戻すような欧州議会ができる」と首相は主張した。

今週初め、ハンガリーのペテル・シジャルト外相は、NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長が提案した、キエフに対する5年間で1000億ユーロ(約1070億米ドル)の援助スキームを確立する計画にブダペストは反対すると述べた。

ハンガリーは1999年以来、アメリカ主導の軍事ブロックに加盟している。3月、アメリカのプレスマン駐ハンガリー大使は、オルバン政権がNATOのキエフへのコミットメントを損ない、「ロシアに寄り添っている」と非難した。

www.rt.com