ドイツ経済「『前例のない資本流出』に見舞われる」-ドイツ野党党首


Oleg Burunov
Sputnik International
5 May 2024

ロベルト・ハーベック経済相は先に、2024年の経済成長率見通しが1.3%から0.2%に下方修正されたことを認めた。
ドイツの野党キリスト教民主同盟(CDU)のフリードリッヒ・メルツ党首は、欧州最大の経済大国が巨額の対外資金流出に直面している、とターゲシュピーゲル紙に語った。
これは、ドイツのオラフ・ショルツ首相が「もはや気づいていない」多くの問題のひとつだ、とメルツ氏は指摘した。

「そう、われわれは強い経済を持っている。しかし、(経済における)顕著な弱点もある。例えば、前例のない規模の資本流出などだ」とCDU党首は強調した。
彼はまた、ドイツ企業の「活気を取り戻すための早急な経済プログラム」を策定する必要性を強調した。メルツ氏によれば、「われわれ(ドイツ)はおそらく、経済そのものよりも心理的な状態が悪い」のだという。
このコメントは、ブルームバーグ・ニュースがドイツの経済見通しが「2年間のゼロ成長に近い過酷な状況を経て上向きになりつつある」と報じた後に発表された。

国際通貨基金(IMF)の調査によると、ドイツは2023年に経済が縮小した唯一のG7メンバー国であり、「今年も同グループで最も経済成長が鈍化する」という。
また、ロベルト・ハベック独経済相は、2024年の経済成長について、自国が「困難な状況にある」ことを認め、労働者不足が国民経済にとって「より広範な構造的問題」であることに変わりはないと述べた。

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