ドイツ経済相「予算危機でCOP28不参加」-ビルト紙

ドイツのロベルト・ハベック経済相は、オラフ・ショルツ首相の要請により、12月4日にドバイで開催される国連気候変動会議(COP28)への出席を見送ると、ドイツ紙『ビルト』が日曜日に報じた。

Sputnik International
4 December 2023

ショルツの要求は、現在の予算危機のために複雑化している2024年予算案の交渉を継続する必要性に関連している、とレポートは付け加えた。

ドイツ憲法裁判所は今月初め、社会民主党、緑の党、自由民主党(「交通信号」連合として知られる)による、未使用のパンデミック時代の融資を気候変動基金に振り向ける動きは、政府の新規借り入れに憲法で定められた上限である債務ブレーキ規則に違反するとの判決を下した。

その結果、2024年の政府支出計画から600億ユーロ(650億ドル)が消えた。先週、ドイツ財務省は、裁判所が歳出計画から600億ユーロを削減する決定を下したことにより国内で発生した予算危機と闘うため、政府は2023年の補正予算を承認したと発表した。

ドイツの気候変動対策基金は、水素や半導体技術の開発、省エネのための建物の断熱、産業の脱炭素化などに2110億ユーロを充てていた。ベルリンはこの基金から580億ユーロを支出し、また国家予算から540億ユーロを光ファイバー敷設や鉄道・道路インフラの整備に充てる計画だ。

sputnikglobe.com