キッシンジャーが「最後のインタビュー」でロシアについて語ったこと

ポリティコは、10月中旬に行われた一連の質問に対する故キッシンジャーの回答を公開した。

RT
4 Dec, 2023 10:46

ヘンリー・キッシンジャー元米国務長官が先週死去する前に行った最後のインタビューと思われるもので、キッシンジャーは土曜日にポリティコが発表した発言の中で、米ロ間の対話の欠如を嘆いた。

100歳でこの世を去った後、物議を醸したキッシンジャー氏の遺産が注目されるようになったが、10月中旬に非営利団体『World.Minds』が主催したバーチャル・ディスカッションのスピーカーだった。創設者のロルフ・ドベリによれば、元米政府高官は歴史家のナイアール・ファーガソンや元イスラエル首相のエフード・オルメルトを含むグループからの質問に答えたという。講演は主に中東紛争に焦点を当てたものだった。

質問のひとつは、アメリカとその同盟国は今日、「ロシアや中国を中東から締め出す」べきなのか、というものだった。

「これらの大国を中東から締め出すことができるか、あるいは積極的な役割を果たすよう促すことができるかは、基本的に中国とアメリカの関係に左右される。そしてそれらは改善されていない」とキッシンジャーは答えた。

彼はワシントンに「中国との和解」を促し、それを妨げる態度がアメリカで生まれつつあると警告した。

「今、ロシアに対する最大の難点は、ロシアとの対話が全くないため、彼らの考えを聞いていないことだ」と付け加えた。

現在進行中のガザ危機については、イスラエルとパレスチナの2国家による解決はもはや不可能だと主張した。また、ヨルダンがヨルダン川西岸地区を掌握すべきであるとし、エジプトやサウジアラビアを含むアラブ諸国が過激派を抑え込み、事態を緩和させるべきだと主張した。

「この数週間の出来事によって、アラブ諸国がより過激な姿勢を強め、米国が均衡を保たなければならない状況になることを恐れている」とキッシンジャーは指摘した。

キッシンジャーは、今日の世界にはリーダーシップの危機があることに同意した。対立を解決するために暴力的な紛争に依存することは、文明に対する脅威である、と彼は警告した。

キッシンジャー氏は先週水曜日、コネチカット州の自宅で死去した。ロシアのプーチン大統領は追悼声明の中で、彼を「傑出した外交官」であり、「賢明で先見の明のある政治家」と呼んだ。

批評家たちは、カンボジアやラオスなどで何千人もの民間人の犠牲者を出したアメリカの外交政策を推進したキッシンジャーを非難している。

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