トランプ前米大統領の顧問団が、自国通貨での取引を求める国々への制裁を検討していると報じた。
RT
26 Apr, 2024 13:07
ブルームバーグが金曜日に報じたところによると、ドナルド・トランプ前米大統領の経済補佐官は、BRICS諸国を含む新興国からの挑戦の高まりに直面する中、各国が米ドルからシフトするのを阻止する選択肢を模索している。
11月の大統領選挙に共和党から立候補を予定しているドナルド・トランプ前大統領とそのチームは、同盟国、敵対国の双方に対して、貿易をグリーンバックから他の通貨に移行させようとする国に対する罰則について議論している。その選択肢には、輸出規制、為替操作料、関税などが含まれる可能性がある、と同紙は関係者の話を引用して伝えている。
ウクライナ関連の制裁措置の一環として、ロシアが西側の金融システムから切り離され、2022年に外貨準備が凍結された後、ドルの代わりに自国通貨を貿易に使おうという世界的な流れが大きくなった。
バイデンが水曜日に署名した、米国が凍結されたロシアの資産を没収することを認める条項を含む法案は、脱ドルにさらに拍車をかける可能性があると金融専門家は警告している。いわゆるREPO法は、610億ドルの対キエフ軍事支援策に盛り込まれたもので、アメリカの銀行が保有するロシア国家資産の差し押さえをアメリカ大統領に許可するものである。
ブルームバーグが引用したように、トランプ前大統領は木曜日、ジョー・バイデン米大統領に「ドルという基軸通貨を失うことになる。それは、我々がこれまでに負けた最大の戦争に負けるようなものだ」と警告した。
同通信によると、トランプ前大統領の経済アドバイザーと選挙チームは、BRICS諸国による脱ドルの取り組みを抑制することを具体的に検討したという。
ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ、エチオピア、イラン、エジプトで構成されるBRICSは最近拡大し、相互貿易における各国通貨の使用を促進している。数年後には新しい単一通貨を導入する可能性さえ示唆している。
トランプ前大統領は、ドルが世界の基軸通貨であり続けることを望んでいると繰り返し述べている。
「私は各国がドルから離れるのが嫌いだ。その基軸通貨を失うことは、革命戦争に敗れるようなものだ」とトランプは3月にCNBCに語った。