習近平「戦争計画の強化」を宣言

中国の安全保障情勢は「ますます不安定になっている」と習近平指導部は警告。

RT
2023年7月7日

中国の習近平国家主席は、台湾海峡での作戦を担当する軍司令部と会談した後、「いかなる戦争にも勝利」できるよう、人民解放軍(PLA)に戦闘態勢の改善を求めた。

習近平は木曜日、南京の人民解放軍・東部戦区司令部で兵士を前に、中国の主権を守る上での彼らの「重要な貢献」を称え、「潜在的な危険に対する警戒」を促した。

習主席は司令部視察後、「戦争と戦闘に関する計画を深め、戦域司令部の共同システムをアップグレードし、実戦訓練に集中し、いかなる戦争にも勝利する能力を向上させることが不可欠だ」と述べた。

東部戦域司令部は、東シナ海と台湾海峡に重点を置いており、紛争が起きた場合には、台北に対して大規模な作戦を実施することになる。

昨年、同司令部は、台湾の蔡英文総統が米政府高官と会談した後の4月に3日間行われた演習を含め、台湾周辺の海域と空域で数回にわたって実弾演習を行った。また、昨年8月には、ナンシー・ペロシ米下院議長(当時)との会談への報復として、台湾の完全封鎖を想定した訓練など、前代未聞のウォーゲームが行われた。

習近平はさらに、世界は「混乱と変化の新たな時代」に入ったと警告し、安全保障情勢が「ますます不安定で不確実」になっているため、中国は軍事態勢を改善しなければならないと述べた。彼はどの国の名前も挙げなかったが、北京は、アメリカの軍艦が台湾海峡を定期的に「航行の自由」で通過するなど、アジア太平洋におけるアメリカの軍事的プレゼンスを繰り返し非難してきた。

一帯一路政策の下、北京は台湾を自国の主権領土の一部とみなし、平和的統一を目指す一方、必要であれば武力行使する権利も放棄しないと主張している。

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