中国「初の国産オープンソースOSを発表」

オープンカイリンのリリースは技術的自立の突破口であると、中国工程院のメンバーが主張。

RT
2023年7月7日

北京がワシントンと技術面で対立する中、中国は初の国産オープンソース・デスクトップ・オペレーティング・システムを発表した。

水曜日、国営中国電子の子会社であるカイリンソフト社は、オープンカイリン 1.0として知られるリナックス・ベースのOSを発表した。オープンカイリンの公式サイトによると、このOSは約4000人の開発者のコミュニティによって作られ、現在約85万人のユーザーに利用されているという。

CGTNによると、中国初の国産OSは、コンピューター、サーバー、スマートフォンにインストール可能で、北京の深宇宙探査プログラムをサポートする可能性さえあるという。

世界のデスクトップOS市場は現在、欧米設計のウィンドウズ(74%)とマックOS(15%)が独占しているが、この2つのシステムはクローズソースであるため、ほとんどの第三者はプログラミングコードを閲覧できない。オープンカイリンは、ユーザーがコーディングを見て、特定のニーズに合わせてソフトウェアをカスタマイズする機会を提供する。

中国工程院の倪光南(ニー・グァンナン)院士はリリース・イベントで、オープンカイリンは国産ソフトウェア開発の一里塚であるとしながら、「外国技術への依存から徐々に脱却する」必要性を強調し、新OSをアピールした。

オープンカイリンがリリースされたのは、中国とアメリカの間の技術的な対立がますますヒートアップしている最中だった。

火曜日に『ウォールストリート・ジャーナル』紙は、ジョー・バイデン米大統領政権が、中国企業によるアメリカのクラウドコンピューティング・サービスへのアクセスを制限する準備を進めていると報じた。

昨年10月、ワシントンは先進的な半導体と半導体製造技術の中国への無許可輸出に広範な制限を設ける一方、米国人が中国の特定の製造施設で半導体の「開発または製造」を支援することを制限した。

3月、中国の李克強首相(当時)は、中国の技術的自立を高めることの重要性を強調する一方、北京は中国の発展を抑制しようとする外部の試みに何とか抵抗してきたと指摘した。

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