中国「半導体原料輸出抑制は『始まりに過ぎない』と警告」

ワシントンと北京のハイテク戦争がエスカレートするなかでの警告である。

RT
2023年7月6日

中国によるコンピューター半導体製造のための主要原料の輸出規制は「始まりに過ぎない」と、影響力のある貿易政策アドバイザーが水曜日に警告した。

今週初め、中国は来月から、コンピュータ半導体の製造に使われるガリウムとゲルマニウムという2つの主要金属を輸出するために特別なライセンスが必要になると発表した。

元商務副大臣の魏建国氏は、チャイナ・デイリー紙の取材に対し、ワシントンが北京に対してより厳しい技術制限を設けた場合、政府は対抗措置をエスカレートさせると述べた。ガリウムとゲルマニウムを含む工業製品と材料の輸出を制限する決定は、熟慮の末に下されたと彼は付け加えた。

このコメントは、火曜日にウォール・ストリート・ジャーナル紙が報じた、中国の人工知能企業が現行の半導体輸出規制を回避できる抜け穴を塞ぐため、米国が中国のクラウド・コンピューティングへのアクセスを制限する計画であるという報道を受けたものだ。クラウド・サービスによって、顧客は半導体のような高度な機器を購入することなく、強力なコンピューティング能力を得ることができる。

ワシントンと北京は数ヶ月前から、半導体やその他の先端技術をめぐる紛争に巻き込まれている。

ロイター通信は5月、米政府当局が、人工知能半導体の中国への流出を遅らせるため、半導体に搭載できる演算能力を制限するルールの強化を検討していると報じた。昨年10月、ワシントンは輸出管理規則を導入し、米国の装置で製造された特定の半導体から中国を事実上遮断した。

中国は5月に報復措置として、米国最大のメーカーであるマイクロン社製のメモリー半導体を禁止した。

今週、中国の習近平国家主席は、ジャネット・イエレン米財務長官が日米間の経済問題を協議するために北京を訪問するのに先立ち、「地域と産業のサプライチェーンの安定的かつ円滑な機能」を求めた。

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