ギルバート・ドクトロウ「プーチン大統領のNATOに対する警告とその影響」


Gilbert Doctorow
September 15, 2024

PressTV: 0:00
独立系国際問題アナリスト、ギルバート・ドクトロウがブリュッセルからお送りします。ドクトロウさん、ようこそ。まず最初に、ロシアが米国とそのNATO同盟国に対し、現時点で再び警告を発していることについて説明してください。何を期待していますか?モスクワからどのような反応が返ってくることを期待していますか?

ギルバート・ドクトロウ博士:0:24
モスクワは警告を発しました。正確には、プーチン大統領はここ数週間の間に部下が発した発言をまとめました。木曜日にサンクトペテルブルクでいくつかの会合に出席し、国営テレビの主要な司会者の一人、「モスクワ、クレムリン、プーチン 」と呼ばれる番組の一人のインタビューに答えました。

この5分間の質疑応答で彼は、ウクライナ戦争で西側諸国がウクライナに提供した長距離精密ミサイルの使用を米国とNATOが許可する可能性について、ロシアの立場はどうなのか、ゼレンスキーの意図は、これをロシア内陸部、ロシア中央部での長距離攻撃に使用することである、と非常に冷静に、非常に冷静に、感情を交えることなく語りました。

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プーチン氏の発言は、まず我々が過去に聞いたことを説明しました。ロシアの立場は、許可の問題ではなく、ミサイルを提供したNATO諸国による実際の運用の問題であり、このようなやり方が米国とその同盟国の公然の方針となれば、彼らはロシアと戦闘することになるというのものです。なぜなら、今問題になっているミサイル、アメリカ製のATACMSとイギリス製のストームシャドウは、事実上、ウクライナによってロシア国境内を攻撃するために使用されているからです。

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ロシアが自国とみなしているクリミアでも攻撃されましたし、過去数カ月にわたってウクライナとロシア連邦の国境付近でも攻撃されています。これらのミサイルは両方とも、ロシア側にとってはよく知られたものであり、迎撃や電子戦によって破壊することに成功しています。それでも、大きな脅威となっています。100%の防空は不可能だからです。

例えば、ストームシャドウがケルチ橋に向けられたとしたら、それは十分に考えられることです。イギリスがこの背後にいて、ロシア本土とクリミア半島を結ぶ橋へのロシア連邦の象徴的で莫大な投資を破壊しようとしているのですから。

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つまり、ここで問題になっているのは、与えられた兵器システムによる軍事的影響というよりも、ウクライナをめぐるロシアと西側諸国の対立が始まった当初からそうであったように、国の政治体制を不安定化させようとする試みなのです。ロシアに屈辱的な敗北を与えようとする米国とその同盟国の意図は、このような敗北の常であるように、不安定な状態を作り出し、既存の政府を転覆させるという政治的影響を持っています。

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なぜなら、ウクライナにはミサイルを維持する能力もなく、自力で照準を合わせることもできないからです。アメリカとその同盟国から供給される衛星からの偵察と、発射ボタンを押す以外のすべてのことを実際に行うウクライナの現場の技術者に依存しています。これが第一のポイントです。

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第二のポイントは、ロシアが、これらのミサイルの供給者は事実上の交戦国であり、ロシアと戦争をしているのです。これは非常に明確なメッセージです。ウクライナにストームシャドウを提供し、ロシアの中心部であればどこでも攻撃できるようにすることを提案しているイギリスと、ATACMSはすでに使用されており、同じようにロシア連邦の500キロ先まで攻撃できる可能性があります。

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西側諸国におけるこの影響は即座に表れましたが、アメリカ政府の声明や主要メディアの報道からはそのことはわからないでしょう。彼らは、プーチン氏が自分たちの指導層に真剣に受け止められていることを決して認めようとはしませんでしたが、事実上彼はそうしました。プーチン氏の声明から数時間以内にまず起こったことは、ホワイトハウスが、まさにこのウクライナへのミサイル問題について議論するために、英国のスターマー首相が到着する前に、ホワイトハウスは、ウクライナで内地を攻撃するための武器の使用を許可していない政策に変更はないと述べたことです。

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そうですね。ありがとうございました。独立系国際問題アナリスト、ギルバート・ドクトロウがブリュッセルからお送りしました。

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