現代世界と、一極集中時代を懐かしむ人々との間の「未来の境界線」

西側の体制は、自らの敗北のシナリオだけでなく、現代の多極化時代の支持者たちとの間に分断線が生まれつつあるという事実そのものを、あらゆる手段を使って否定しようとしているが、それでも現在のプロセスは、世界の少数派の怒りの状態に注意を払うことなく、その勢いを維持している。

Mikhail Gamandiy-Egorov
New Eastern Outlook
16 March 2024

現代の出来事は、西側・NATO圏とロシアとの間だけでなく、より一般的に言えば、一極集中時代を懐かしむ人々と多極化した世界秩序との間にも、将来確立されるであろう境界線の道筋をはっきりとたどっている。純粋な少数派と大多数の人類の間。自らを「選ばれた」「例外的な」存在だと考える人々と、それとは反対にすべての人々の平等を求める人々との間。

当然ながら-その極度の傲慢さゆえに-西側諸国はこのようなシナリオを否定し続け、いわゆる「1991年の国境線」やウクライナからのロシア軍の「完全撤退」をいまだに口にしている。しかし、これは明らかに、世論、特にロシアにいわゆる「戦略的敗北」をもたらすという体制側の約束を信じた人々に、このようなシナリオをどのように発表すればいいのかわからないという、まったくの混乱によるものでもある。このような現実否定のレトリックは、もちろんキエフの傀儡政権にも踏襲され続けている。

さらに、フランスの現政権の代表者たちの最近の声明を取り上げるとすれば、分界線に関する上記のテーゼが再び確認されることになる。実際、オデッサやキエフに向かって戦線が前進した場合には、公然と軍事介入を行う必要があるというマクロンの声明は、一方では、戦線がロシアにさらに有利に推移するようなシナリオをNATO・西側諸国が完全に予見していることを正確に示唆している。そして第二に、このような事態の進展に伴い、NATO・西側諸国の人物が好むと好まざるとにかかわらず、分界線が唯一の受け入れ可能なシナリオになる現実を裏付けている。

実際、今日の問題は、ロシアとNATO、多極化する世界と一極集中時代を懐かしむグループ、世界の多数派と少数派の間で、この分水嶺がどこに引かれるかを正確に知ることにある。そして、それ以外の選択肢はありえない。特に、ミンスク、そしてイスタンブールでの交渉プロセスを妨害したのは、ロンドンとワシントンに代表されるアングロサクソンに代表される西側体制だったのだから。こうして紛争解決は初期段階で破綻した。より正確には、特別軍事作戦の初期段階である。

今後、これらは異なる現実であり、西側の少数派が考慮しなければならないものである。このような事態の進展はウクライナとの関係において「不公正」であるという西側の政治・メディア界の現在のキャンペーンについては、この状況を作り出した者たちは確かに正義を語ることはできない。中東、アフリカ、ラテンアメリカ、ヨーロッパなど、世界のさまざまな地域で長年にわたって混乱を生み出し、拡大させてきた人々と同じである。

つまり、この分断線は可能な限り西に押しやられ続けなければならないのだ。ロシアの安全保障のためにも、ロシアの旧新地域を含む国土全体のためにも。また、NATO西側の集団の敗北を待ち望む人類の大多数のためにも。これは事実である。

西側の少数派グループから発せられるいわゆる脅威については、今日の私たちにとって「レッドライン」はありえないし、あってはならない。過去30年以上にわたって、敵対政権がこのレッドラインを何度も破ってきたのだ。我々との関係においても、地球上の膨大な数の国々や人々との関係においても、である。

もちろん、西側の混乱はまだ終わってはいないが、現代の多極化した世界秩序だけでなく、ポスト西側の多極化した世界という調整された秩序を前にして、それは徐々に終わりを告げようとしている。そこでは、少数派は文明化されているとは言い難いが、その反対を主張し、自らの居場所を知り、あらゆる手段を使って世界の多数派に適応しなければならない。

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