プーチンは「数十年先」を考えている - 最高経済顧問

ロシア指導者の最高経済顧問が、クレムリンの成功の秘訣を明かした。

ファイル写真:マクシム・オレシキン大統領補佐官と会談するプーチン大統領(2023年7月20日) © Sputnik / Ramil Sitdikov
RT
23 Nov, 2023 00:38

西側の民主主義国家の指導者とは異なり、ロシアのプーチン大統領は次の選挙ではなく、数十年先のことを考えていると、彼の経済顧問であるマクシム・オレシキンが語った。

この発言は、水曜日にモスクワで開催される人工知能会議の前夜に掲載された『モスコフスキー・コムソモーレツ』紙のインタビューでのことだ。

「ロシアは、あなたがたが民主主義国家と呼ぶヨーロッパの国々と比べても遜色ない。 あちらでは、計画の水平線が短い。主なことは、次の選挙まで持ちこたえることだ。プーチン大統領の計画地平は3カ月でも1年でも5年でもない。何十年、何世代も先のことだ」とオレシキンは『モスコフスキー・コムソモーレツ』紙に語った。

オレシキン氏は、プーチン大統領が初当選した2000年以降、ロシアがどれほど変化したかを指摘し、平均寿命、自動車や住宅の所有率、農業生産、輸出の増加に言及した。

「重要なのは、プーチンは短期的な計画に基づいて『選挙のため』の決断は一つもしないということだ。彼は常に次の世代のことを考えている」と語った。

オレシキン氏は、クレムリンが2024年3月の選挙後にロシア人に「苦い薬」を用意していることを否定した。その代わりに、政府は教育やインフラの開発戦略を念頭に置いているという。

「学校、幼稚園、道路の改修を早め、一次医療を改善する。問題は、そのような急速な変化のための費用をどのように捻出するかということだ」と彼は『モスコフスキー・コムソモーレツ』紙に語った。

オレシキン氏によれば、ロシアは欧米の制裁による悪影響をなんとか吸収し、2023年第3四半期には5%の経済成長を遂げたという。財政赤字はクレムリンの予想をはるかに下回り、全体的な経済状況はかなり良好だと彼は主張した。現在も打撃を受けているのは、石油、ガス、木材などヨーロッパへの輸出に頼っていた分野や、自動車など欧米のサプライヤーに独占されていた分野だけである。

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