アップル「重要部品をインドに求める」- フィナンシャル・タイムズ

米アップルが、最新iPhoneのバッテリーをインドで製造することを望んでいると報じられている。

RT
7 Dec, 2023 15:43

米ハイテク大手アップルは、グローバル・サプライ・チェーンを多様化し、中国製造への依存を減らすため、最新世代iPhone用のバッテリーをインドで生産することを望んでいると、フィナンシャル・タイムズ紙が情報筋の話として水曜日に報じた。

フィナンシャル・タイムズ紙によると、アップルは部品サプライヤーに対し、近日発売予定のiPhone 16用のバッテリーをインドの工場から調達することを希望しているという。

アップルは中国と台湾のサプライヤーに対し、南アジアに新たな生産施設を設立するか、将来の注文に備えて既存の生産拠点での生産を拡大するよう働きかけているという。

この動きは、ニューデリーの「メイク・イン・インディア(Make in India)」キャンペーンに沿ったもので、国内で商品を開発・製造する企業にインセンティブを提供するものだ。

アップルは今後4~5年の間に、インドでの生産規模を5倍以上の400億ドル規模に拡大する計画だと、地元メディアは9月に政府筋の話を引用して報じた。

ハイテク大手アップルは8月、世界最大の電子機器受託製造業者であるフォックスコン傘下の工場で、インドでのiPhone 15の製造を開始した。台湾に本社を置く同社は、インドに15億ドルを投じて新たな生産施設を建設する計画だ。

アップルのアナリスト、ミンチー・クオによると、現在世界で販売されているiPhoneの12〜14%がインドで製造されており、その割合は今後1年間で20〜25%に増加するという。

インドでのiPhone生産拡大の決定は、そのほとんどが中国でのサプライチェーン問題によるものだとForbesはアナリストの発言を引用している。2022年10月に鄭州の主要工場が新型コロナの発生で操業停止となり、その後給与や待遇をめぐる激しい抗議デモに揺さぶられたアップルは、昨年のホリデーシーズンの需要を満たすのに苦労した。

中国ハイテク産業に対する米国の取り締まりもアップルに難題をもたらした。2022年10月に出された規制は、アメリカ企業が中国のチップメーカーに機器を販売することを禁止した。

もうひとつのアメリカの巨大ハイテク企業、マイクロソフトも最近、製造の一部をインドに移している。

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