ポール・クレイグ・ロバーツ「プーチン・インタビュー」


Paul Craig Roberts
9 February 2024

彼の質問は詭弁的な面もあったが、タッカー・カールソンはプーチンがどのように考えているかを2時間にわたって見せてくれた。 新保守主義者や軍需産業の手先たちは怒っている。なぜなら、プーチンは彼らが描いてきたような姿(ヨーロッパを征服しようとする邪悪な侵略者)を見せなかったからだ。

カールソンとプーチンのインタビューから伝わってくるのは、プーチンはこれまで裏切られ、欺かれてきたにもかかわらず、西側諸国との合意を理想とする囚われの身であるということだ。 彼はワシントンが覇権を主張していることを軽視している。 この事実は、プーチンの国際関係に対する理想主義的なアプローチにはそぐわない。プーチンはまだ西側諸国の正気と善意の出現を望んでいる。 その理想主義が、挑発的とみなされる積極的な行動を阻んでいる。プーチンは、西側の侵略を容認することがさらなる侵略を助長し、その結果、彼が思い描いている協力的な多極化世界の出現を挫折させ続けていることをまだ受け入れていない。

ワシントンの新保守主義者たちに現実を受け入れさせ、アメリカの覇権という目標を諦めさせるようなロシア、中国、イラン間の相互防衛条約が結ばれるとは思えない。

このインタビューを見ることで、あなたをマトリックスの中に閉じ込めているプロパガンダから解放されるだろう。

私の懸念は、プーチンが避けようとしている紛争が避けられなくなるまで、プーチンの理性的な態度がワシントンに利用され続けることだ。

www.paulcraigroberts.org