「イランのガスパイプライン攻撃の背後にイスラエル」-ニューヨークタイムズ紙

秘密工作にはイランのインフラに関する深い知識が必要だった、と情報筋は語っている。

RT
17 Feb, 2024 07:26

イスラエルは今週、イランの2つの重要な天然ガスパイプラインを秘密裏に攻撃した。

「イスラエルは長い間、イラン国内の軍事施設や核施設を標的にしてきたが、今週のエネルギー・インフラへの攻撃は秘密戦争のエスカレーションを示し、新たなフロンティアを開くように見えた」とニューヨークタイムズ紙は西側当局者の言葉を引用して書いている。

同紙の匿名の情報源は、別の事件もイスラエルによる妨害工作によるものだとしている。木曜日にテヘラン郊外の化学工場を揺るがした爆発である。

この2本のガスパイプラインは1,000キロメートル以上走り、約20億立方フィート(5,700万立方メートル)を運んでいる。この爆発により、イランの天然ガス生産量の6分の1が一時的に失われ、局地的な停電が発生した。

イランは、被害は軽微であり、修理は水曜日の夕方までに終了したと発表しているが、イスラエルがどのような被害を与えうるかについての「厳しい警告」であった、とニューヨークタイムズ紙の情報源の一人は述べている。パイプラインは広大な距離と様々な地形を通っており、イランが定期的にパトロールを行っていることから、破壊工作を行うにはパイプラインの内部を知る必要があっただろうとイラン政府関係者は同紙に語った。

イスラエルとアメリカによる最近の攻撃は、シリアのイラン人指揮官を殺害し、イラクとシリアの「抵抗の枢軸」の標的を攻撃した。ヒズボラ、ハマス、イエメンのフーシで構成される抵抗枢軸は、中東におけるアメリカとイスラエルの影響力に反対する非公式連合である。

イランは抵抗勢力枢軸を支援しているが、10月7日にハマスがイスラエルを攻撃し、1,200人を殺害、さらに240人を人質にとった事件への関与を断固として否定している。

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