北朝鮮「ブリンケンの訪韓に合わせて弾道ミサイルを発射」

今回の実験は、平壌が米韓による最新の共同訓練を非難した後に行われた。

RT
18 Mar, 2024 09:18

北朝鮮が月曜日、東海に向けて複数の短距離弾道ミサイルを発射したと、聯合ニュースが韓国軍高官の話を引用して報じた。発射は、アントニー・ブリンケン米国務長官が国賓訪問のためソウルに到着した際に行なわれた。

韓国軍合同参謀本部(JCS)によると、弾道ミサイル発射実験は、平壌が2ヶ月ぶりに行ったもので、現地時間午前7時44分から8時22分の間に探知されたという。ミサイルは300kmほど移動し、日本海に着弾したという。

「北朝鮮は少なくとも3発のミサイルを発射し、その軌道は(KN-24と)似ていた。KN-24は固体燃料弾道ミサイルで、射程は最大410km、推定積載量は400~500kgである。」

「北朝鮮の今回のミサイル発射は、朝鮮半島の平和と安定を著しく脅かす明らかな挑発行為であり、我々は強く非難する」とJCSは述べた。

東京の防衛省は発射を確認し、3発のミサイルは約350km移動した後、日本の排他的経済水域(海岸から370km)の外側の海域に着水したと発表した。岸田文雄首相は発射実験を非難し、日本はアメリカや韓国と協力しながら発射実験を分析していると付け加えた。

韓国とアメリカは今月初め、毎年恒例の大規模な合同軍事訓練を終えた。朝鮮半島で11日間にわたって行われたフリーダムシールド演習は、2023年の2倍の兵力が参加し、およそ2倍の実地訓練が行われたと伝えられている。

北朝鮮はこの演習を「無謀」で「軍事的脅威のさらなるエスカレーション」だとし、「侵略の試み」の準備だと主張した。今月初め、平壌はアメリカと韓国に対し、これ以上の「挑発的で不安定化させる」行動を止めるよう警告し、「核戦争は火種ひとつで引火するかもしれない」と付け加えた。

ブリンケンは月曜日、ユン・ソンニョル大統領主催の民主化サミット会議に出席するためソウルに到着した。このイベントは、ジョー・バイデン米大統領のイニシアチブによるもので、民主主義の後退と世界的な権利と自由の侵食を食い止める方法を議論するのが目的とされている。ブリンケンは訪韓中、韓国のチョ・テヨル外相と会談する予定だ。