英『フィナンシャル・タイムズ』紙に提供された情報には、NATOと戦争になった場合、プーチンが核攻撃を行う準備ができていることが明確に示されている。
LIZ
REMIX
August 14, 2024 13:24
西側情報筋は、2008年から2014年にかけて策定された「西ヨーロッパ全域での一連の圧倒的な攻撃」に関するロシアの計画をリークしたと、『フィナンシャル・タイムズ』紙は報じている。
プーチンは、西側安全保障情報筋の文書を引用し、NATOとの紛争が勃発した場合、ロシア海軍がNATO領域内で核攻撃を実行できるようにしようとしていたとされる。
標的は軍事的なものだけではない。元NATO高官のウィリアム・アルベルクによれば、「ヨーロッパ全土には、軍事やインフラを含め、何千とは言わないまでも、何百もの標的がマッピングされている可能性がある」。
ロシアはまた、水上艦船で核兵器を輸送する能力もまだあることは明らかで、これはエスカレートや事故の重大なリスクを伴うと専門家は指摘する。1991年に米ロが調印した戦略兵器削減条約(STARTⅠ)は、この可能性を排除するものであったが、モスクワがこの条約を遵守しているかどうか、しばしば疑問視されてきた。
FTが提示した標的の可能性には、フランス西海岸、ノルウェー、ドイツ、エストニアの軍事施設、原子力潜水艦の生産で知られるイギリスの港町バロー・イン・ファーネスなどが含まれる。
モントレーにあるミドルベリー国際問題研究所の教授で軍備管理の専門家であるジェフリー・ルイスは言う。「戦術核弾頭は戦争に勝利する可能性のある兵器だ。彼らはそれを使いたいと思うだろうし、かなり早く使いたいと思うだろう。」
ハンガリーのマンディナー誌によれば、エコノムス経済研究財団のアントン・ベンダルツェフスキイ所長は、「1950年代から60年代の冷戦に似た世界的な軍拡競争が起こっている」と述べている。
ロシアは5,500発以上の核弾頭を保有していると言われているが、アメリカは5,000発強である。つまり、両国は今日、そのような兵器の約90%を管理していることになる。